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第12話 身体に訪れた異変③※

優さんの手の中で果てた僕は、足の力が抜けズルズルと座り込んでしまった。 優さんにイかされたこともかなりショックだったというのもあるが、元々の頭痛のせいもあり意識はあるがボーっとしている状態になる。 「ん?疲れちゃったぁ?いいよ、僕が流してあげる。」 そういって、優さんはシャワーで自分の体を流すついでに僕の体についていた泡も洗い流す。 全身に力が入らなくなってしまった僕は頑張って立とうともがいていた。 それを見た優さんは僕より先に浴室をでて、服を着替えた後大きなタオルを持ってくる。 優さんは軽く僕の体を拭くとタオルで体を包んで僕をお姫様抱っこした。 流石にこの年でお姫様抱っこは恥ずかしすぎる。 「ちょ...、やです...。降ろして....」 喋る気力もなく、小さく訴えるが優さんは聞く耳をもたない。 そして、何を思ったのか僕に服を着せないまま、リビングへ戻っていった。 「は...?ば、ばか...!戻れ、戻って!服、忘れてる..!」 必死に戻れといってもニコリと笑って返事をするだけで、一向に戻ろうとしない。 タオルで包んでいるからと言ってその下は裸だ。恥ずかしすぎる。 これでリビングに誰かいたらやばい...。 ない力で降りようとするが、そんな抵抗はびくともしなかった。 「あら、出たのね。ゆっくり温まれたかしら」 「!!えっ...、あ、その、...まぁ、はい。温まれた、です...っ」 そして、案の定諒の母親と父親がいた。 僕のタオル一枚だけの異様な姿が見えていないのか、普通に話しかけてくる。 とりあえず、返事をしないわけにもいかないので適当に返す。 優さんは僕が諒の母親と会話をした後、机の後ろ側にあるカーペットに僕を降ろした。 急いで風呂場に戻ろうとすると優さんの腕で止められる。 ぐいっと肩を押されて、タオルに包まっている僕は転んでしまう。 転んだ先で、僕の頭側に周り、両肩を抑えて起きれないようにする。 生憎、腕もタオルの中で無理矢理引っ張りだすとタオルがはだけて裸が見えてしまうので腕を出すことは出来なかった。 「優さん...??な、にやって...、離して、離してよ...っ!」 優さんに気をとられていると、諒の父親が僕の足側に膝を立てていた。 「大丈夫だよ零くん。怖いことなんて何もしないから。でも、このタオルはちょっと邪魔かな?」 「ひ、やめっ...!!やだぁ!見ないでっ!」 諒の父親はそういうと、僕の裸体を隠していた唯一のタオルを取ってしまう。 父親の隣には母親もいて、僕は恥ずかしさから涙が滲んでいた。 タオルがなくなると、すぐに優さんは肩ではなく僕の両手首を掴んで頭あたりで固定する。 「はは、可愛らしいチンチンだね。でも勃っているから普段よりは大きいのかな?」 「っ!!ぃや!違う!離してぇっ!!」 必死に抵抗するが、優さんは僕よりもきっと何倍も力があるので腕が解かれる事はなかった。 そして、諒の父親は勢いよくピリッと両方の胸のシールを剥がす。 「いっ...!」 「あぁ、ほら見てみなよ。赤くプックリ膨れてる。可愛いね。」 諒の父親が言うように僕の乳首は赤くはれていた。 そしてカリッとつめで右の乳首を引っ掻く。 「っ!?ひぁあッ!!な、にっ...これッ」 「“ひぁあ”だなんて零くんは本当に可愛いね。 このシールはね、僕が作ったんだ。特殊成分で乳首に貼ると感度が幾分か良くなるんだ。 ま、実験段階なんだけどね。でも効果はいいみたいだ...。 そうそう。因みに、零くんが食べた食事にもコレと同様僕が作った媚薬が入っていてね。その火照った体は媚薬のせいなんだ。風邪じゃないから安心してね」 いきなりの告白に僕は驚愕する。 さっきからのマグマみたいな熱さはこの人たちのせいだったのか...! 料理を振舞ってくれたり、たくさんお話をしてくれたりしてとても優しい方々だと思ったのに。 まるで裏切られたようで僕は頭が真っ白になった。 「それにしても、媚薬はもう切れちゃったのかい?意外と自信作だったんだけどね。 折角だからもっと使っちゃうか。」 「っ!?嘘、やだ!やめてッ!」 諒の父親がそういうと、母親が先ほどの箱から透明の液体が入った小さなビンをもって近づいてくる。 僕は顔を背け、嫌だと拒絶する。 これだけ顔を振り回していたら飲ませられまい。 そう思って必死に抵抗する。 そうやって逃げていると、諒の母親から優さんが瓶を受け取る。 何をするんだろうと思えば、中身をぐっと飲んだ。 あれ、僕に飲ませる奴じゃなかったのかと思っていると。 優さんは僕の腕を固定しつつ僕の体側へ移動し、顔を近づける。 「んむっ、んんッ!!んッ―――!!」 「...はぁ。どう?飲めたかなぁ?」 飲んだと思っていた媚薬はまだ口の中にあったようで口移しで無理矢理飲まされる。 ゲホゲホと咽ていると諒の父親が口を開く。 「よし、じゃあちょっと試したいことがあるんだ。 零くんのビデオ見させて貰ったけど、君はぐちゃぐちゃに壊れたところが最高なんだ。自分ではわ からないかもしれないけどね。だから僕は――――君を壊そうと思う。」 諒の父親がニコリと黒く笑う。 僕の鼓動が今までよりも比にならないほど激しく鳴りはじめた。

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