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第15話 身体に訪れた異変⑥※

‐優side‐ 「あぁあ、あっ、うぁああああっ!!...............」 零ちゃんが叫びだしてから数十秒が過ぎた。 頭を抱えながら左右に振ったりしていて、何かから逃れようとしているみたいだ。 零ちゃんが苦しんでいる間も、滝さん(タキ。諒の父親)は玩具で零ちゃんの奥を強く突いていた。 でも、零ちゃんはその刺激はまるで感じていないみたいで、ただ頭を抱えていた。 少しして、零ちゃんの叫び声が止まる。 零ちゃんが自力でゆっくりと起き上がり、俯きながら頭を抑えていた手を外すとそこには何かがあった。 ―――――角だ。 少し後ろに反っている角が二本、頭から生えていた。 しかし、僕は驚いた。 別に、いきなり角が生えたことに驚いたわけじゃない。いや、それも驚いたけど。 角の色だ。 零ちゃんの角は淡く光るピンクでもなければ、包み込まれるような優しい緑でもない。 穢れ一つない純白でもなければ、血のように染まった赤でもない。 無色透明だった。 まるで、ガラスのような角でとても綺麗だった。 「ははっ、ついに壊れてくれたのかな?にしても意外と脆いんだね。まだ時間かかると思っていたのに」 「..........」 零ちゃんは滝さんの声がまるで聞こえてないみたいで、ずっと下を向いてボーっとしている。 まるで人形だ。 トントン、と僕が零ちゃんの肩を叩くと、それに気付いて僕のほうを振り向く。 ―――零ちゃんは笑っていた。 口角を少しだけあげて、細く目を細めて、眉がたれている。 ふわっと微笑んでいて、さっきまでの行為が嘘みたいだ。 涙で腫れた目に、声を出すまいと噛んでいた唇に、未だにすこし赤くなっている頬に、 僕は魅入った。 僕が零ちゃんを見ていると、滝さんが口を開く。 「この状態って、声聞こえてないのかなぁ?何でだろ...。ま、取りあえず僕もそろそろ溜まってきてるからフェラでもしてもらおうかな。」 そう言って、自分のズボンと下着を出してモノを露わにする。 グッと零ちゃんの顎をつかみ、自分のペニスの目の前に顔を持っていく。 零ちゃんは特に抵抗はせず、滝さんがジェスチャーで口をあけろと指示すると素直に口を開いた。 滝さんは開いた口の中に、ためらいもなくペニスを突っ込む。 しかし、滝さんは零ちゃんの頭を動かそうとはしなかった。 なぜなら、零ちゃんが自分で頭を動かし始めたからだ。 「ふ...はっ、上手いじゃないか。歯も当たらないし、ちゃんと気持ちよくさせてくれる。...もしかして、やったことあるのかい?って、声聞こえないんじゃあ聞いても意味ないか」 「ん...、うっむ...、んん....、ん...む」 滝さんのが零ちゃんの喉の奥に当たるたびに、零ちゃんは声を漏らしていた。 でも、咳き込んだりもせず本当に意識せずに出てしまっている声のようだった。 滝さんはまだ挿さったままの玩具に目をやると、手を伸ばし動かした。 勢いよく奥についている筈なのに、零ちゃんは振動で揺れるだけで漏れる声が増えることはなかった。 「っへぇ...、本当に何も感じないんだね。優、これ抜いてお前ので突いてやってよ。陽はチンコ扱いてやって。こんなに感じないなら、逆に感じさせたくなるね」 滝さんは僕と陽さん(ヨウさん。諒の母親)にそう指示するので、僕らは言われた通りにやった。 ズルッとナカから出して、何の前触れもなくいきなり挿れてみる。 「ん、んむ...ん、ぐぅッ!...っむ、ふ...っ」 零ちゃんが奥に咥えこもうとしたタイミングで後ろから突いたので、思いっきり喉の奥に当たったらしい。少し苦しそうな声を出した。 しかし、すぐに今までの声に戻ってしまい少しガッカリとした。 陽さんも零ちゃんの縛られたペニスを扱きながら乳首もいじってるが、反応がないようでつまらなそうな顔をしていた。 「うーん、なるほど。これじゃあ痛みも効かないだろうね。陽、優ありがとう。じゃあ零くん?出すから全部飲んでね。」 そう言って、僕と陽さんの動きを止めさた後、零ちゃんの頭を掴んで乱暴に腰振りを始める。 滝さんが息をのんだ瞬間、小さな痙攣とともに零ちゃんの口の中に大量の精子が流れ込む。 んっ、と小さく声を漏らす零ちゃんがなんだか今までよりも何倍も美しくみえて、この時を留めておきたいと思った。 幸い、僕のポケットにはさっき使ったままの携帯が入っていた。 携帯のカメラを構えながら、“口を開けて舌を出して”と自分で口をあけ舌を出してジェスチャーする。 どうやら伝わったみたいで、僕のまねをして精液まみれの口を開いて舌をだす。 僕は、何枚も写真を撮ってありがとうと言って携帯をおろすと、零ちゃんは滝さんの言葉に従い、ゴクリとそれを飲み込んだ。 「どうしよ...、明日も構ってあげたいけど仕事があるんだよなぁ...。そうだ、“アイツ”に頼もうか。いい遊び相手になってくれるだろ。...まぁ、多少傷は出来ちゃうだろうけど」 滝さんは、よいしょと立ちながら携帯を手にとって操作し、電話をかける。 相手は多分、滝さんが言ってた“アイツ“だろう。 「...もしもし、海‐カイ‐?明日、男の子預けたいんだけど、いいかな?....うん?もちろん自由。だけど顔とか四肢とかにはあまり傷は残さないようにね。....うん。....数日したら返してもらうから。はーい、じゃあね」 やはり相手は海だった。 彼は滝さんと古い友人らしく、よく話は耳にする。 しかし、どうも零ちゃんを海さんに預けるのは府に落ちず、何だかモヤモヤした。 そんなことも知らない零ちゃんの角は先ほどよりも小さくなっていて、ずっと見ていると段々頭に戻っていってるのがわかった。 零ちゃんの髪を僕はふわっと撫でた。  零ちゃんは笑っていた。

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