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第20話 躾⑤⚠※
『なんだ、意外と可愛いじゃん』 『←それな』 『泣き顔いいね ( *• ̀ω•́ )b』 『能無し君は処女ですか?』 『何時くらいまでやりますか~?』 『めっちゃ怯えてて草』 『能無しの声聴きたい』
「お、みんな割と平気かな?....ん、処女じゃないよ。俺さっき挿れたし。...時間は飽きるまでだね。」
モニターに僕の顔の上を沢山の文字が飛び交っている。
それに海様が丁寧に返答していた。
それをみていると、僕はネットのさらし者になってるんだと怖くなった。
身体がガタガタと震える。
もし、この動画が知り合いや家族に知られたら...っ。
考えただけでも恐ろしい。どうすればやめてもらえるだろうか...。
でも、もし反抗と捉えられたらまたお仕置きがくる...。
冷や汗と震えが止まらない。
「...ん?声?こんな声だよ」
「うぅ....っ、?!ッッあぁっ!!いっ、痛いッッ!」
未だに返答していた海様が“僕の声が聴きたい”というものに答えるため、僕の声を出させる。
髪を掴んでいた手は離れ、代わりに右手で僕のあごを持ってカメラにむかせる。
左手は僕の胸元まで降りてきて、左の乳首を思い切り抓った。
爪もたっていて、血が出るんじゃないかってくらいの痛みで僕は遂に涙が零れる。
そして、同時に尿意もきているのでお腹にの力を入れなければいけなかった。
どうにか抵抗しようと必死に海様の手を掴んで離そうとするが、逆に引っ張られ余計に痛みが生じた。
パッと海様が手を離しても、まだジンジンと痛んでいた。
「どうかな?聞こえたよね、多分。」
『聞こえた』 『聞こえましたよ~可愛いですね(*^_^*)』 『痛そう...笑』 『あーあ泣いちゃったw』
液晶に笑う文字が流れる。
こんな狂ったものを何故笑って見れるんだ...。
僕はとにかく怖かった。
僕を見ているであろう目が、文字を打つ手が、喋る海様が。
。
「もういっかな?じゃ、始めますかぁ...。最初は...そうだな。『能無しの失禁ショー』でいっか」
「ッ!?...ぁ.....ッ、うぅ....っ」
海様のその言葉で、現実を知らされる。
僕に水分を取らせたのは、このため。
優しさなんて微塵もなく、ただ僕を見せしめにする為の準備。
それを勝手に僕が思い込んでいただけだ
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