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アオキ5
楼主の指先が唐突にアオキの乳首に触れてきた。
「………っ!」
思わず身動ぐと、楼主の厳しい視線が突き刺さり慌てて体勢を立て直す。
乳暈の周りをゆっくりとなぞられて、擽ったさに唇を噛みしめると、今度はその指先が反対側の乳首に狙いを定めた。
しかし、反対側の乳首も乳暈をなぞるだけですぐに離れていってしまう。
楼主の指はまるで羽のタッチのように柔らかで、二つの突起を掠めるようにしか触れてこない。
触れては離れ、離れては触れ、角度や場所を変えながら、まるでアオキの反応を確かめるように楼主の手が肌の上を滑っていく。
核心を突かないもどかしい責めに苛まれて、アオキは結んだ唇が何度もほどけそうになるのを懸命に堪えていた。
そんな反応も間近で見られて、アオキの顔は徐々に羞恥に染まっていく。
「感じてきたか、ここが勃起してきてるぞ」
見透かされたように乳首をピン、と弾かれて頑なに閉じていた唇があっという間にほどけた。
「………はっ………ぁ」
咄嗟に唇を噛んで堪えたが、鷹のような楼主の目を誤魔化す事はできない。
「思った通り、ここが好きみてぇじゃねぇか。舐めてやろうか、それともつねられるのが好きか?」
右の乳首をふにふにと押し潰しながら楼主が平然と訊ねてくる。
その顔は筋肉が顔面に貼り付いただけのように少しも表情が変わらない。
「っ……好きじゃ、な………」
ふるふると首を左右に振ると、楼主の眼差しがぎらついた。
「そうか、なら俺の好きにさせてもらう。文句言うんじゃねぇぞ」
何を…と言おうとして、突然右の乳首にビリビリとした刺激が走る。
見ると、楼主の指先に挟まれた乳頭がその指と指の間で激しく捏ね回されていた。
「硬くしこってなかなかいい乳首じゃねぇか。触り心地も悪くねぇ」
クリクリと指先に弄ばれて、アオキはううっ…と呻いた。
「感じてんなら声を出してみろ。客はな、自分の手管でお前らをアンアン泣かせたくてここに来るんだ」
もっと泣けと言うように、右手でくびりだした乳首を左手で捏ね回されて、強烈な刺激にアオキは喉を仰け反らせた。
しかし、その唇から漏れるのは呻き声と荒い息だけで、男をその気にさせるような甘い喘ぎとは程遠い。
「ったく、貝みてぇな奴だな」
ため息が聞こえたかと思うと今度は左の乳首がねっとりとした熱さに包まれた。
「……何をっ!」
慌てて楼主の頭をどかそうと後頭部から手を離すと、足を掬われ床に転がされてしまった。
「手を離すなと言ったのを覚えてねぇのか?」
アオキの胴を跨ぐようにしてマウントを取った楼主は、罰を与えるかのように両の乳首を目一杯引っ張ってきた。
「…………っい………っ!!」
「いてぇか?ならこれはどうだ」
今度は優しく転がされて、下腹部がズクンと疼く。
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