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雨の日に6

目の前で起こっている激しい情事に舛花(ますはな)は仕切りに唾を飲み込んでいた。 まさかこんな間近で紅鳶としずい邸の男娼がヤってるところを見れるとは思ってもみなかったからだ。 すげぇ…すげぇ…まじで、すげぇ。 自分の語彙力の無さに呆れるが、とにかく今まで見たどんなセックスシーンより官能的で生々しいその光景に唖然とするしかなかった。 一番手の紅鳶の性技はもちろんだが、抱かれているしずい邸男娼の色気がとにかく凄い。 元々の色気もあるのだが、それ以上に匂い立つような妖艶さと加えて清楚で奥ゆかしさも重なって、何かいけないものでも見ているかのような気持ちになってくるのだ。 「…っう…ふぅ…っうぅ」 「なんだ、アオキ。声を抑えてるのか?」 紅鳶はそう言うと、背後から男娼の顔を覗き込む。 この際、紅鳶がなぜしずい邸の男娼の名前を知っているかなんてどうでもいい。 舛花の目はアオキに釘付けになった。 真っ赤になったアオキは、ウルっと瞳を潤ませると伏し目がちに頷く。 恥じ入るようなその表情に、舛花の顔も身体も股間も焼けつくように熱くなった。 蜂巣の外壁に手をついたアオキは腰を突き出した状態で着物を捲られている。 下半身だけ露出した姿はひどく破廉恥だったが、ここが屋外だということが更に卑猥さを倍増させていた。 加えてその露出された肌も凄まじく綺麗だった。 紅鳶に向かって突き出されたアオキの尻は、まるで獲れたての瑞々しい白桃のようだ。 色艶形もよく、触れてもいないのにそれが手に吸い付くほどしっとりとして柔らかなのが見てとれる。 この尻で、これまでいくつもの男のものを咥え込んできたのだろうか。 まるで男を誘う禁断の実だと舛花は思った。 その果実のようなヒップの狭間に、紅鳶が三本目の指を突き立てている。 「ダメ…っ、ダメです…っぁぁ、ふ…んん」 鼻にかかった甘い声をあげながらも、アオキの腰が強請るように揺れた。 グチュ…と果実を潰したような音と共にそこに三本目の指が埋まっていくのが見える。 既に二本の指で中から押し広げられていた孔は軟らかく綻んでいて、紅鳶の指を難なく飲み込んでいった。 あぁ…すげぇ… 舛花はゴクリと生唾を呑み込んだ。 こんな光景、見慣れているはずなのになぜか興奮が止まらない。 舛花はゆうずい邸の男娼だ。 これまで何人もの客を抱いてきた。 女から男まで。 それなのに、このアオキという男娼が乱れる姿は濃厚で凄まじく卑猥で背徳感に満ちていて舛花をたまらない気持ちにさせる。 表情が、声が、身体が、色気が、とにかく全部がいい。 紅鳶の指がアオキの熟れた蕾の中でぐるりと回転する。 「…あっ…ひぃい!!」 三本の指で掻き回され、アオキは悲鳴をあげながら壁に爪を立てて喘いだ。 「ダメだ、傷がつくだろ」 紅鳶は壁に立てた爪先をやんわりと阻止すると、両手を一纏めにして縫い止める。 さすが元一番手。 そういうところの気遣いは勉強になる。 しかしそうしながらも、紅鳶のもう一方の手はアオキの小さな蕾を容赦無く掻き回していた。 時折、その指がに当たるのかアオキの細腰がひくひくと跳ねる。 あ〜くそ、可愛い。 加虐欲をそそるアオキの仕草に舛花の股間が張り詰めていく。 今すぐ紅鳶を突き飛ばして、あのひくつく孔に自分の指をねじ込んでやりたい。 いや、もう指じゃなくてこの痛いくらいに張り詰めた屹立をねじ込んで思いっきり突き上げてやりたい。 「んふ…っぁん…あ…っ」 硬く閉ざしていた唇が解けアオキの口からトロ声が漏れはじめる。 そのか細く甘い声に舛花の頭も沸騰寸前だった。 「中がヒクついてるな。もうイきそうか?」 紅鳶がその指をゆっくりと抜き差ししながらアオキの耳朶に舌を這わす。 アオキは睫毛を震わせるとブルリと身体を震わせた。 その瞳がチラリと舛花を捉える。 不意に絡んだ視線に舛花はドキッとした。 「あぁ、見られてるからか」 紅鳶はクスリと笑うとぐりっと手首を捻った。 アオキの腰が大きく跳ね、伏せていた瞳が大きく見開かれる。 「あぁぁ…っあぁ、だめ、だめぇっ…あぁぁ」 噴火寸前の火口のように隆起した孔をめくり上げる勢いで激しく抽挿される指に、アオキはついに激しく喘ぎ始めた。

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