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調教会

side 浩介 司の電話越しの異変に心配して走って帰ってきた俺は何者かに襲われ、甘い香りと微かな痛みを最後に意識を失った。 「こ、ここ…は?」 俺が目を覚ますと、コンクリートが打ちっぱなしの薄暗い部屋にいた。 動こうとすると腕は頭の上で一纏めにされているのかガチャガチャと金属がぶつかる様な音がするだけで全く動かない。 「くそ…」 なんとか自分の状況を探ろうと頭を動かすと、簡素なベッドの上に居た。 腕には革でできた手錠の様な拘束具が頭上のパイプに通されているし、身体を見下ろすと着替えた記憶が全く無いのに病院着のような物を着させられている。 首にも何か巻かれているのか、首を動かすと少し違和感があった。 尻にも何か違和感があり、体は謎の疲労感と怠さがあるような気がする。 そのまま部屋の様子を伺うとベッドとは反対の壁には大きなモニターがかかっており、その近くに木の扉があった。 ヴゥン テレビの微かな起動音が音のない部屋に響くとモニターが明るくなる。 そこには兎の被り物をしたスーツ姿の人物が映し出された。 『おはようございます。今村浩介(いまむらこうすけ)さん…気分はどうですか?』 「え?」 急に流れてきた映像の人物に突然自分の名前を呼ばれるとは思っておらず困惑してしまって思わず声が出た。 俺が目覚めるのを待っていたかのようにウサギ男が再び話し出す。 『教育係は少し遅れて来ますので、待ってる間に面白いものをご覧に入れましょう』 「きょういく…がかり?」 『教育係が来たら、指示に従って頑張ってくださいね』 被り物のせいで男の表情は一切分からないのに、楽しそうな声を最後に一旦画面が暗くなる。 俺はどうにか拘束を解こうと再び腕を動かすが、相変わらずガチャガチャと音が鳴るだけだった。 「くそ!」 諦めずに腕を動かすが、抜け出せる様な気配は一切ない。 パチパチパチパチ モニターから急に拍手の音が聞こえてきて、俺は動きを止める。 俺がモニターに目を戻すと、大きな舞台が映し出されスーツ姿の司会者が舞台袖から出てくる。 その司会者は仮面を着けており、表情は一切伺えない。 『会員の皆様。本日はCLUB Aliceの調教会にご参加頂きまして誠に有り難うございます』 俺の頭は疑問符でいっぱいになるが、そんなことはお構いなしに画面の中では話が進んでいく。 『本日は誠に残念ではございますが、会員の皆様は見学のみとなります。調教会は明日も開催予定ですので、ご参加を希望の会員の皆様は終了時お近くの係りの者に会員証の番号を申し付けくださいませ』 静かな熱気のようなものが画面越しにもひしひしと感じるほど客席は興奮しているようだった。 『では、今日の主役の登場です』 司会が身体を捻って後ろを向く。 幕が開き舞台の中央にはぽつんと椅子が置かれ、そこには全裸の男が脚を開いた格好で座らされていた。 男の顔にはアイマスクがされ、口には馬具のハミに似た棒が噛まされていた。 左右の手足は縛られ、ひじ掛けの外に垂らされている。 『では皆様ごゆっくりお楽しみくださいませ』 司会者が一礼して舞台袖へ消えていく。 それと入れ替わりに真面目そうな男が出てきて縛られた男に近付いていく。 客席からは『クラブさま~!』という野太い声で歓声が聞こえてくる。 さながら何かのコンサートかライブの様で、その声が画面の状況とは余りにも不釣り合いで気味が悪くて悪寒が走る。 ガラガラガラ 舞台袖から黒服の男が台車に何かを乗せて運んでくる。 カメラがズームになって台車の上を映す。 「っ…!」 そこには様々な大人の玩具と言うものが乗せられていた。 様々な大きさのバイブやローション。 何に使うのかも分からないような淫具の数々がが大きさ順に並べられていた。 クラブという男は着ていた白衣とジャケットを脱ぎ、ワイシャツの袖を捲る。 その様子に客席からはまたしても大きな歓声が起こった。 持ってこられた台車は二段になっており、クラブは下の段に置かれていたベルトの様な物を取り上げる。 それを椅子の男の首に巻いていく。 「え…?」 首に感じる違和感はもしやあの首輪ではないだろうか。 そう自覚すると背筋に冷たいものが走る。 画面の中ではクラブという男が少し長めのゴム手袋を装着しはじめた。 その仕草に観客からはほぅと熱いため息が漏れたのが聞こえる。 『皆様本日はお越し頂きまして誠に有り難うございます。調教師のクラブでございます』 肘まであるゴム手袋を装着し終わると大げさにクラブがペコリとお辞儀をすると拍手が起こる。 『本日は新人奴隷の痴態を思う存分お楽しみ下さいませ』 この言葉に会場の熱気が更に増した様に感じ、俺はこれから画面の中で行われる事に恐怖を感じはじめていた。 クラブが椅子に座っている男の背後から観客に見せつけるように臀に指を這わせる。 クラブはおもむろに硬く窄まった穴に、人差し指を捻じ込んだ。 『んぐぅ…!』 『流石に一度も使ったことがないようですね』 微かに呻き声を上げる男にクラブはきつく窄んだ腸壁を手荒に捏ね回してからようやく指を引き抜く。 『…………っ』 再び突き挿れられた指はテラテラと濡れており、ローションを使ったらしい。 ローションのおかげで滑らかに、しかしその分無遠慮に根元まで突き刺さった指が中を捏ね回す一方、露出させられている股間でもクラブの掌が卑猥に蠢き始める。 『っふ、んぅ…っ!』 未だ強張りのある肛門に二本目の指を銜え込ませ、股間の袋を萎えた性器ごと揉みしだかれた男は首を打ち振るった。 くぐもった声をあげるそんな男の姿に、もとより乱暴に肛虐を施していた指を一層荒々しく動かして狭い肉穴を掻き回す。 それに伴い会場にはぐちゅぐちゅという水音が響く。 クラブが一旦手を止めたかと思うと、台車から細身の淫具を取り上げ男のアナルに押し込んだ。 『ンぅう……ッ!』 肉の抵抗を掻き分けてゆっくりと尻の中を押し進んでくる異物の感触に、拘束された男が仰け反り足先が丸まる。 根元までずっぷりと銜え込まされたそれを数回観客に見せつけるように抜き差しし、ゆっくりと引き抜く。 引き抜いた物を台車に戻し、次に先端までびっしりと突起のついたバイブレーターを取り上げる。 『んぐぅ!』 その凶悪なバイブレーターを最奥まで押し込み、臀からはバイブレーターの頭の部分だけ飛び出している状態になる。 椅子から垂れている男の足は小刻みに震えていた。 『では…今回は特別にお客様にも参加していただきましょうか』 台車の上からバイブレーターと同じ色の小さな物を取り上げると、顔の横でカチカチと目盛りを上げる。 『 っん!んっ、んうぅ……!』 ヴィィーという振動音と共に男の縛られた手足が蠢く。 回転し始めた凶悪なバイブレーターが、強制的に腸壁を捏ね回しているのだろう。 『ではこのスイッチはお客様におまかせいたしましょう』 クラブは一旦スイッチを切り、その本体を客席にぽーんと投げる。 客席からはどよめきが起こった。 『リモコンをお持ちのお客様は、お好きなタイミングで啼かせてください』 クラブが客席に向かいにっこりと微笑むのが画面に映し出される。 『ぐぅぅぅ!』 再び動き出したバイブに男が反応しだした。 縛られた手足の先は更に丸まり快感に耐えているようにも見える。 『お客様に遊んで頂き、奴隷もとても喜んでいますよ?もっと気持ちよくして啼かせてあげてください』 更に激しくうねるバイブをクラブが無理矢理動かす。 激しい水音と共に男の脚は更にびくびくと面白いように跳ね回る。 『こちらも寂しそうですね』 『ふぅ、うふぅ、ふっ…』 口許から滴る唾液を掬い取り、立派な筋肉に覆われた胸を女性の胸を揉むように下から持ち上げる。 乳首は陥没しており、それを押したり摘まんだりして遊ぶ。 『しかしここは随分と恥ずかしがり屋のようですので、今から表に出てきていただきましょう』 その言葉に会場からは下卑た笑い声が聞こえはじめる。 その声を聞くと画面越しにも関わらず背筋が寒くなるような恐怖が這い上がってくる。 クラブは牛の搾乳機に似た器具を台車から取り上げる。 ブゥゥン モーターを動かす音が聞こえはじめ、空気を吸い込むシューっという音がしている。 その器具を胸元に近付けると、器具がぴったり張り付いて胸の飾りと肉を吸引しはじめる。 『んうぅぅぅぅ!』 吸引される痛みを少しでも和らげる様に男は胸を反らすが、手足の拘束により身体が背もたれから少し浮いただけで終わる。 『さぁ恥ずかしがり屋の果実が次第に顔を出してきました。本日はそろそろフィニッシュとさせていただきましょうか』 クラブがそう告げると、少し反応しはじめている下半身におもむろに手を伸ばし男のペニスを握り上下に刺激する。 『ぐあぅぅぅぅ』 直接的な刺激に男の下半身が反応しはじめると、卑猥に動いているバイブをクラブが激しく出し入れする。 ぐちゅ、ぐぽぉ、じゅぽっ 先程より激しく注挿を繰返し、更に前を刺激する手を弛めないクラブは表情ひとつ変えていない。 画面からは粘着質な水音が大音量で流れ、コンクリートに吸い込まれていく。 『うっ…ふっ…んんっ』 クラブが男からバイブを抜け落ちるギリギリまで引き抜いた。 またそれを勢いよく押し戻すと男はひとたまりもなかったのか首を後ろに反らし、綺麗に割れた腹筋を白濁で汚す。

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