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調教会2

ズルゥゥ 男からまだ振動し続けているバイブをクラブが引き抜くと、後ろの孔はぽっかりと口を開けて肉がひくひく蠢いている。 舞台に落ちたバイブは円を描くように大きく回転しており、床にぶつかるゴトゴトという音がしていて如何に男の膣を乱暴に抉っていたのが伺えた。 『それでは、またのご来店を心よりお待ち申し上げております』 クラブは男の孔に指を突き入れるとそれを大きく左右に指で開き、観客に更に見える様にした。 クラブが軽くペコリと頭が下げたところで舞台の幕が閉じていく。 俺は少し前から画面の痴態を見ていられなくなって目を画面から反らしてしいる。 しかし、腕が頭上で拘束されているため二の腕で耳を塞ぐ様にはしている。 その防音は完璧ではなく、否が応でも音が耳に入ってきていた。 俺はなるべく画面を見ないように身体を丸め耳や目を塞ぐが、やはり完璧ではないようで映像の続きがはじまったのが聞こえてくる。 俺はおそるおそる目を開けてモニターを見た。 『昨日に引き続き、本日もCLUB Aliceの調教会にお越しくださいまして誠に有り難うございます』 最初に出てきた司会者がまた進行役として舞台袖から出てくる。 言葉から察するに次の日に撮された物のようだった。 『本日はお客様主体で奴隷の身体に快楽を植え付け、精液の味を覚えさせていただきます』 客席からは唸り声にも似た声が響く。 俺はその声唸り声が無性に怖くて仕方がなかった。 『それでは主役の登場です』 幕が開くと、先程の映像で椅子に座らされていた男は天井からの無数の縄で吊るされていた。 『ワゴンに用意されております玩具はご自由にお使い頂いて構いませんので、お好きなものをお選びください』 司会の男の言葉の後に映像が引いていく。 しかしそこは舞台の上ではなく、檻のような鉄格子の中に男が吊るされているのが見えた。 吊るされている男の下には相変わらず淫具の乗ったワゴンが置いてあり、大きさ別に綺麗に淫具が並べてある。 『大変お待たせ致しました』 ギィィィィ 司会の男が鉄格子を開けると、観客の中から数人立ち上がって興奮を抑えきれないように次々と中に入っていく。 『それでは皆様ごゆっくりお楽しみ下さいませ』 ガチャン 檻の中に10人程入ると、司会の男は出入口に鍵をかけ一礼して去っていく。 俺は薄々映像の男が自分だと感じていた。 しかし、映像でされているような事を実際にされた記憶が全くないのだ。 これから画面の中で自分であろう男が何をされるのか底知れない恐怖に、俺は画面を見ないように耳を再び二の腕で塞いでいる事しかできない。 『いやぁ…近くでみると素晴らしい』 『49とは聞きましたけど、年齢の割に随分瑞々しい身体をしてますな』 『尻もいい筋肉が乗ってるぞ』 観客達は口々に感想を述べ俺の身体を触っていく。 そんな会話が聞こえ俺の予感は確信に変わった。 『…っ』 画面の中の俺は相変わらずアイマスクをされており、口にはボールに穴が開いた様な器具を噛まされていた。 『スポーツでもしてるのかな?』 『昨日の搾乳機のおかげで美味しそうな乳首になったと思いきや、一晩経つとまた引っ込んじゃうんですね』 『また、我々で引っ張り出してやればいいじゃないですか』 1人の男が俺の陥没した乳首を摘まむのをきっかけに、男達の手付きが大胆になっていく。 『孔はあまり慣れていないようですよ?』 『っ!』 縄の長さは上半身の方が長く、足に向かうにつれ短くなっている。 臀は男達の目の高さにあり、数人が観察しながら指で孔の上を撫でたり肉を揉んだりしている。 『やはり慣れて無いんですね。前は全然反応してませんよ』 『これが後ろに突っ込んだだけで逝ける様に出来ると思うと感慨深くもありますな』 ある男の一言に、下卑た笑い声が檻の中に木霊しているのが聞こえる。 『さぁ、そろそろ本格的に可愛がってやりましょうか』 ぐちゃ、ぐちゃ ある男はローションを注いだ臀に指を入れ何かを探している様子で、時折ピクリと脚が動くのを楽しんでいる。 胸は別の男に2人がかりで吸われたり、噛まれたりしている様で俺は刺激から逃げようと悶えている。 『ぐっ、んごっ、んぶっ!』 しかし、頭は別の男に押さえつけられ口に入っていたボールを取り払われて男のものが押し込まれているため抵抗も虚しい。 『喉の奥が締まって、いい感じだ』 『このおっさん苦しいはずなのに、前も反応してきて実は淫乱か?』 『乳首も陥没してたのに、コリコリに勃起させて喜んでるぞ』 口々に紡がれる言葉は実に楽しそうなのだが、俺を蔑む単語に目の奥が自然と熱くなってきた。 俺は何とか歯をくいしばって堪える。 『んんっ!』 『お?前立腺はっけーん♪』 『ははは。喉締まったぞ』 後ろの孔を執拗に攻め立てられ、身体はびくびくと小刻みに震える。 口への抽挿は更にスピードを増していた。 『じゃあこいつの良いところ、玩具でじっくり遊んでいきますか』 『じゃあ俺はそろそろ喉の奥に出してやろうかな』 『でも、一回出させてやるのも一興ですぞ』 後ろに居る男が、ワゴンから取り上げた卑猥な玩具を躊躇なく押し込むと身体の揺れが大きくなる。 『ははは。おにーさんの動きで俺が出し入れしなくても勝手に動く』 『こいつの口マ○コマジ最高だわ』 『無理矢理されてるのに乳首もこんなに尖らせて、とんだ淫乱だな』 胸元に居る男がワゴンからガムテープを取り出すと、両方の乳首にまたもやワゴンから取り上げたローターを貼りつける。 乳頭が振動を始めたローターに擦り上げられ、画面の中の俺は堪らず腰を捩る。 『っんん!んぶっ』 『おっと。溢さず飲まなきゃな』 男のモノを口内に残したまま喉が上下に動くのがアップで映る。 他の男がそれを確認すると、俺の口を犯していた男はゆっくりとペニスを引き抜いた。 銀糸が俺の唇と男のペニスの間に張っていて生々しい光景を作っている。 『よしよし。全部飲んだみたいだな』 『ゴホッ、ゴホッ、あがっ!』 咳き込んでる俺のことなどお構いなしに親指と人指し指で舌を摘まみ出され、口内を乱暴にかき混ぜられる。 『んんっ、ぐっえ』 『あー。こいつがナンバー呼びじゃなかったら、家に欲しいくらい素質あるわ』 『調教しがいありそうだよなぁ』 他の男達からも同様の言葉があがった。 『んんんんんっ!』 『お尻も気持ちよくなってきた?』 ぐじゅっ、じゅぶじゅぶ… 大きな水音をさせながら別のバイブが押し込まれる。 『後ろもどれだけ入るか試してやろうぜ』 それから画面の中は色々な音や声が聞こえてくる。 + 暫くして音が聞こえなくなり、やっと悪夢の様な時間が終わったのかと思い怖々と画面に目を向けた。 「…!!」 そこで俺の目に飛び込んできたのは、画面の中で精液が髪や顔を汚し、臀には様々な玩具が詰め込まれている自分の姿だった。 ワゴンに乗っている 淫具が揃って濡れそぼっているのは、男達が無情にも全ての玩具を臀で試したためだろう。 『随分拡がったな』 『縁は赤く腫れて熱持ってるけど、ヒクヒクしてる』 『ひうっ!』 男達が満足そうに拡がった孔の観察をし、縁に指をかけた所で金属音がする。 ギィィィィ 『お客様方有り難うございました。そろそろお時間でございます』 鉄格子の出入口が開き、司会者の男が声をかける。 中の男達はさほど乱れていない服を整え檻の中から出ていく。 『またのお越しをお待ちしております』 司会者の言葉で映像は終るが、俺は信じられない気持ちで茫然と天井を見つめていた。 しかし、俺の意思とは関係なく身体が疼くのを俺は混乱した頭で必死に否定していた。

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