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真相4
「もう…じ、らすのは…」
実はあの日以来バカラにはちゃんと触れられていない。
そのせいかバカラの息遣いにも興奮している俺がいる。
「ん?どうしたんだい…何がして欲しい?」
「ダ…メです。焦らさないで…」
「あぁ…子猫ちゃんは男を煽るのが上手だね」
耳元で誘惑に近い言葉を囁かれてしまえば、もう俺はお手上げ状態だ。
最近、スキンシップはあってもこんな直接的な接触はなかった。
俺はそれが心の何処かでは不安だった。
バカラが俺のはじめてを聞きたがってくれてる事に嬉しくもあるのだが、今は早くこの熱を冷まして欲しくて仕方がない。
「やっ…はずかしっ」
あっという間に服を全て脱がされ、じっくり身体を観察されてしまっているのが恥ずかしくて顔を手で隠す。
恥ずかしいのに腹の奥がズクズクと疼いて仕方がない。
「じっくり見ちゃ…嫌です…」
バカラの視線を感じて身体を丸めようとしたのだが、腕を取られて顔の横で指を絡めるように手を拘束されてしまうと身動きが取れなくなってしまう。
「子猫ちゃんのことをじっくり見させて?」
またしても耳元で優しく囁かれてしまえば、俺は何も言えなくなってしまって口をつぐむしかない。
しかし、恥ずかしい事には変わりないので顔をバカラから背けた。
「うひっ!!」
バカラの吐息が耳にかかったと思った矢先、耳をそのまま舐められてしまう。
俺は思わず間抜けな声をあげてしまったが、くちゅくちゅと直接脳に響く音にどんどん気分が高まってくる。
「美味しそうな身体になったね」
「ふわっ!」
耳から首筋、鎖骨を通って、剥き出しになっている乳首をわざとべろりと舐めた後、すぐに乳首をパクンと口に含まれてしまった。
舌でコロコロと転がされたかと思うと甘噛みされたり、ちゅうと強く吸われたりする。
時折ちゅっという乳首を吸い上げる音や、まるで飴でも舐める様に乳首を舐められて俺の下半身には自然に熱が溜まってきた。
「バカラさ…お願い…」
「ん?」
羞恥のせいなのか、快楽のせいなのか分からない涙で視界はぼやけているが腰をつき出す様に動かすとバカラの口の端がみるみる弧を描いたのが見える。
その顔を見て腹の奥の疼きが強くなって仕方なかった。
「やっ…指じゃ…」
「子猫ちゃんは指も大好きだろう?」
繋いでいた手が離れていき、バカラの指がアナルの上を意味ありげに撫でる。
はじめは人指し指と中指で肉を左右に広げたりしていたが、ゆっくりと指が侵入してきてそれを抜き差しされる度にくちゅんくちゅんと水音がする。
「んっ…んん」
1本だった指が2本、3本と増えていく頃には微かな水音だったのがぐぼぐぼという空気を含んだ音に変わって部屋に響く。
3本の指がバラバラに動き、イタズラに指を曲げられると俺の首は大きく反りアナルはバカラの指を締め付ける。
「あっ…あぁ」
「ほら、少し強くするとぺニスを挿入されているみたいだろ?ん?」
手の動きが早くなり、掌が肌に当たるぱちゅんぱちゅんという音が本当にぺニスを入れられている時の音と錯覚してしまって。
しかし、圧倒的に太さがないのと奥にも届いておらず物足りなさを感じる。
俺はバカラの肩を押した。
バカラは一瞬驚いた顔をするが、俺がのろのろと動き出すのを見てまた笑顔になる。
「が、がまん…できません…イジワルしないで、ここにください」
「ふふふ。子猫ちゃんが厭らしくおねだりなんて、焦らしたかいがあるよ…」
俺は我慢ができなくなり、自分で足を抱えるとアナルを見せ付ける様に足を開く。
アナルはバカラを誘うようにぱくぱくと口を開け、更なる刺激を欲していた。
バカラはサイドボードに手を伸ばすと、さっとコンドームを取り出す。
手早くパッケージを歯で破り、ぺニスにコンドームを被せると俺のアナルにぬるぬると擦り付けてくる。
俺は足を引き寄せ自分の指を舐めて口寂しさを紛れさせる。
「あ、はやく…はやく…ソレをください」
「まぁ今日は合格としようかな…次はもっと厭らしく誘ってくれると嬉しいね」
「ふわわぁぁぁ」
バカラのぺニスがゆっくりアナルに侵入してくると、粘膜を無理矢理割り開かれていく感覚と久々に腹がバカラぺニスでいっぱいになる感覚とが一緒になって頭が一杯になる。
腹の奥がきゅんきゅんとバカラのぺニスを奥まで引き込むのが自分でもよく分かった。
「んっ、んっ、んにゃ」
バカラの顔が近付いてきて、口寂しいのを紛らわせる為に舐めていた指を外される。
咥内にバカラの舌が侵入し、ねっとりと舌を絡められると胸いっぱいに気持ちよさと、幸福感がこみあげてきた。
バカラはキスしながら、ゆるゆると腰を動かしてくる。
それがもどかしくて自ら腰を揺すりながらアナルに意識を集中させる。
「イタズラな子猫ちゃんだ…ね!!」
「ひっ!!」
急に身体を反転させられバカラが大きく腰を引いた。
ペニスが抜けていくのを寂しく思ったのも一瞬で、勢いよく押し込まれた瞬間目の前が真っ白になる。
もうひと突きされたところで、バカラの事で頭が支配されてしまった。
バカラの香りのする枕を抱きしめ、息を吸い込むと当然匂いでまた身体が反応してしまう。
「あっ、あん、あっ」
バカラが動く度に俺のペニスがシーツに擦れてそれも気持ちがよくて声が止まらない。
枕を更に抱きしめていると、急に腰を掴まれ引き上げられた。
「こらこら子猫ちゃん…これは何かな?」
「んん…?」
バカラが俺のペニスの先端を撫でるが俺は気持ちが良いだけで、バカラが意図している意味が分からなかった。
先端の鈴口を撫でられる度にバカラを締め付ける。
「勃起しないでも逝ける様になるんだろう?ん?」
「あ…」
バカラにはじめて抱かれた時にそんな事を言われた様な気がするが、実はよく覚えていない。
あの時の記憶は強烈すぎるのに、所々虫食いの様に抜け落ちている。
しかし、今はバカラにもっと滅茶苦茶にしてほしい。
もっと…もっと…と身体は必死にバカラを求めて腰がくねるのをバカラは見逃さなかった。
「もっと…教えてください」
「お望み通りお腹をいっぱいにしてあげようね」
後ろから耳元に息を吹き掛けられ、俺は嬉しくて返事をするようにきゅうっとバカラのぺニスを締め付けてやった。
+
行為が終わると、疲労した身体をまたしてもひょいっと抱き上げられバスルームに連れていかれた。
「ふぅ」
「痒いところはないかい?」
バカラに優しく頭を洗われながら、ふと我にかえって自分の身体を見ると、胸や毛の処理されてしまった下半身にはキスマークが沢山ついており身悶えたくなる。
ついつい自分の欲望に流されてしまった事が今更ながらに恥ずかしく顔を手で覆った。
「シャンプーが目に入ったかい?」
俺が顔を覆った事で、目にシャンプーが入ったと勘違いしたバカラが顔を覗きこんできた。
バカラのブルーの瞳とばっちり目が合ってしまって顔が熱くなるのを感じる。
そんな俺の反応にバカラはふっと口許を緩め、頬にちゅっとキスをして再び頭を大きな手で洗ってくれた。
「やはり子猫ちゃんは可愛くて、触り心地がいいね」
「ふわっ!」
浴槽にバカラと浸かってる時にお湯の中で太ももを撫でられながらまた耳を舐められてしまう。
程よい疲労感と、事後の力の入らない下半身に一人でバスルームから出ていくこともできない。
この我に返った時間が滅茶苦茶恥ずかしいのだ。
「子猫ちゃんの髪は触り心地がいいね」
上機嫌でまだ濡れている俺の髪を撫でるバカラを見上げると、またブルーの瞳と目が合った。
引き寄せられる様に唇を合わせると胸が幸福感でいっぱいになる。
バカラの行動に一々恥ずかしがってはいるが、恥ずかしいなりにこの人の腕の中でこの先、生活をしていくのだと考えたら少し嬉しくなっている自分が嫌になる。
しかし、一度溶けるまで愛される事を知ってしまったらこの人から離れられないだろうという確信もあった。
せめて父さんのご主人様もいいご主人様でありますようにと、バカラの大きな手を感じながらこっそり思った。
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