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ご主人様4

「風呂や台所まで行ける長さにしてあるから、ちゃんとご飯も食べるんだよ…たっぷりとね?あぁ、忘れてたけどアナルには栓をしておくからお腹が痛くなっても我慢していい子で待っていてくださいね」 俺が何も言えずに固まっていると、にっこりと笑ってクローゼットの中から何やら皮のバンドに固定されている張型を持ってきた。 「いやだ!そんなのしないからな!」 「はいはい。時間がないから暴れるな」 本調子ではない俺を容易く床に組み敷き張型をアナルに埋め、それをベルトで固定された。 アナルが拡げられている違和感に眉を寄せるが、ベルトには鍵を取り付けられているのでガチャガチャと奮闘したところで自力では取れそうにない事をさとる。 「少し気になるかもしれないけどそのうちなれるから、俺が帰ってくるまで楽しんでいていいぞ」 「・・・」 俺はこれ以上逆らえば何をされるか分からないので大人しくその言葉に頷くと、幹弘は凄く満足そうな顔になる。 幹弘は意外に表情が豊かなのだ。 犬を撫でる様に頭を撫でた後、腕時計をちらりと見てその手を止める。 「あぁ。名残惜しいけどもう行かないと…浩介の為に沢山お土産買ってくるから」 そう言って幹弘は部屋の隅にあった鞄を持って足早に出掛けていった。 軽く手を降りながら本当に何の違和感が無いように出ていったのを見てどっと疲れが込み上げてくる。 「はぁ…」 幹弘が出ていくと一気に気が抜けてしまい、ベッドに倒れ込み大きなため息がでる。 本当に何でこんな事になってしまったんだろうか。 俺は首に繋がった鎖を持ち上げてみる。 しゃらしゃらという音をたてて指の間を滑っていく。 鎖はベッドの脚に繋がっており、一応引っ張ってみたり、ベットを持上げてみるがびくともしない。 首輪に繋がった部分を触ってみるが簡単に取り付けた様に感じたのに見えないせいかどうなっているのかが分からない。 そう言えば風呂場には行くことができると言っていた気がする。 俺はベッドに手をついてのっそりと立ち上がり、流石に裸で行動するわけにもいかずクローゼットに向かった。 悪いと思いつつも中を物色すると少し大きめのスウェットを発見した。 下着は合うものが無かったが何も着ないよりましだと思いスウェットを拝借した。 やはり体格が違うせいか他の洋服より大きいと感じたが着てみるとやはり少しきつく、ぴったりとしていた。 「広いな…」 寝室も広いと思ったが、部屋から出て最初に目にしたリビングダイニングが想像以上に広くて驚いてしまう。 もしかしたら、俺達の住んでいたアパートの部屋がすっぽり入ってしまうのではないだろうか。 ダイニングのすぐ横のドアを開けるとそこにトイレと風呂場があった。 取りつけられている大きな鏡を覗きこむと酷い顔をした俺が写っている。 目尻は赤く腫れ、無精髭は生えていないものの凄く疲れた顔をしている。 首筋には大きな鬱血した跡がついていた。痛いと思ったら、首の鬱血跡はキスマークと言うような可愛らしいものではなく、青紫色に変色して内出血といった方が正しかった。 「くそっ!」 鏡を見ながら首輪を外そうとするが、首輪と鎖の接合部分には南京錠がかけられいて外れる気配はない。 首輪自体を外そうとするが革の首輪の調節部分が見当たらなかった。 後ろに手をまわすが、それらしいものがない。 しかし、納得できるはずもなく鎖を引っ張ってみる。 「ゴホッゴホッ」 必然的に自分で首を絞めてしまうことになり咳が出る。 ふと、鏡に映る自分の身体の変化に俺は急いで風呂場を出た。 ダイニングに出ると、大きなソファに足を引っ掻けて倒れてしまった。 無情にも俺が動く度に首の鎖がしゃらしゃらと高い音を立てる。 俺はそれに急に自分の現状を突きつけられた様で涙が出てきた。 「うぅ…司ぁ…」 信じられなくて、悔しくて泣きたくないのに涙が次々と溢れて止まらなかった。 改めて自分の身体を鏡で見ると、スウェット越しでも分かるほど胸が大きくなっており乳首は器具のせいでツンと主張をしていた。 尻も少し筋肉が落ち大きくなったように見えた。 「んんんぅ」 膝を抱えると、太股に乳首が当たってしまい焦らされている身体が少し反応してしまうのも凄く屈辱的な気分だった。 「何で俺なんだ…」 声に出してみると本当に疑問でしかない。 何で平凡で特に顔がいいと言うわけでもないただのおっさんな俺なんだろう。 たまたま見かけただけのおっさんの何がそんなに良かったのかまったく理解ができない。 しかもそんなおっさんを自分の性奴隷にしようと思うとは歪んでいる。 あの笑い方を思い出すだけでも背筋が寒くなり、火照っていた身体もいっきに冷めていくのを感じた。 ぐぅ 人間の身体とは正直なもので、こんな状況でも腹は減るし喉も渇く。 幹弘の言う通りにするのは癪だがしょぼくれた気持ちのまま冷蔵庫に向かうと1枚のメモが貼ってあった。 “冷蔵庫の中身は好きに使ったり、飲んだりしてもいいけど食べないのはダメだからな!俺はイタリアンが好きだから帰ったら食べさせろ!” 随分横柄なメモだが、俺の事は一応心配してくれているようだ。 自分の物にしたいとか言っている割には優しいところもあるのかもしれない。 「おぉ…こりゃ凄い」 冷蔵庫を開けると、結構物が入っていて驚いた。 飲み物だけの冷蔵庫を想像していたので、結構食材が入っていることが意外だった。 少し台所も探すと缶詰や調味料が収納棚に入っている。 冷蔵庫や棚の中の調味料を使って適当に食事を済ませると、俺は寝室にむかい鎖の繋がれている場所にやって来た。 なんとかベッドを動かそうと躍起になるが俺の力でもびくともしない。 しかし、俺は諦めずベッドを押したり鎖をなんとか外そうと首輪をがちゃがちゃと引く。 + アナルに違和感を感じて目を開けるとあたりは既に真っ暗だった。 疲れと満腹感で座ったまま眠ってしまったようだ。 立ち上がって窓へ近付いて外を見ると下のほうに他の家の灯りが見えて、またしても涙が出てきた。 「ひっ!」 膣の中でバイブが暴れている感覚に身体が反応しはじめている。 ズボンを少しずらすと、ここにも南京錠が見える。 もしやこれは世に言う貞操帯というものではないのだろうかと頭は妙に冷静だった。 ヴヴヴヴヴ しかし、暴れまわるバイブに翻弄され頭が正常に働かなくなってくる。 「あっ…え?」 身体が反応してくると、ピタッと振動が止まった。 急に押し寄せてきた快楽から放り出され戸惑ってしまう。 「んんっ!」 振動が止まったと思うと、暫くしてまたバイブが動きだして俺を翻弄する。 自分の身体を抱き締めなんとかこの快楽をやり過ごそうとする。 何処かから遠隔操作をしてるのではないかと思うほど絶妙のタイミングで寸止めを繰り返され、それが朝まで続いた。 「んんぅんっ。くそっ!これじゃ逝けない…」 ハーネスで満足に触ることができないぺニスの先端からはとぷとぷと先走りが溢れ俺は外が明るくなっても鈴口を引っ掻く様に刺激するが、満足な快楽は得られなかった。 どれだけそうしていたか分からないが口からは唾液が溢れ、もたれ掛かっていたベッドのシーツを盛大に濡らしていた。 「はぁ…はぁっ」 自分の吐く息の音が頭に反響する。 なんとか身体を鎮めるがまだ気持ちが悶々としてすっきりしない。 しかし、朝になると夜の事が嘘のようにバイブはうんともすんとも動く気配はなかった。 俺はなんとか身体を鎮めることができたが、鎖を触ると相変わらずしゃらしゃらを音を立てるだけだった。 いつ動き出すか分からないバイブに怯えつつ3日が経った。 バイブは夜以外に動く事はなく、夜はバイブの動きに寸止めを繰り返され、シーツを握り締める。 それもやがて我慢できなくなり鈴口を引っ掻いたり引き伸ばされている乳首のリングを浅く動かして微かな快楽を得てやり過ごすことしか俺にはできなかった。 昼間はやることが無いのでテレビを見たり筋トレそていてもふとした瞬間に下半身にのびるのをなんとかやり過ごしたりと学校へ行かない以外は普通に過ごした。 4日目の夜には少しバイブが動くだけでもぺニスは痛いくらいに反応し、乳首の先端はジンジンと痺れた。 それほど身体は快楽を求めていた。 この頃になると俺はあんなに怖かった幹弘が早く帰って来ないかと心待にするようになっていた。 「つっ…」 腹部を襲う痛みも早く帰ってきてほしいと思う理由の一つだった。 今更ながらに幹弘の言葉が思い出される。 痛みには波があり、しばらくすると痛みは止むがこれも身体を丸めて我慢するしかなかった。 昼間も襲ってくる痛みに思考が奪われる事もしばしばあって何も手につかない時間も増えてきた。 6日目の昼頃にようやく玄関の開く音に、俺は過敏に反応して鎖の届くところまで行って幹弘を出迎えていた。 「ただいま浩介。お出迎えしてくれてありがとう。いい子にしてた?」 頬を撫でられるとトロンと頭の芯が溶けたような感覚がする。 その手に頬を擦り付けそうになったがすんでのところで思い止まることができた。 「そんな物欲しそうな顔をしてどうした?」 「別に…」 「ふ~ん」 自分より背の低い幹弘を見詰めていたようで、それが気まずくなりさっと目を反らす。 幹弘はあの笑顔を浮かべて頷いているのがやはり少し怖い。 「腹が減ったから食べるもの出して欲しいんだけど…できる?」 「は…い」 有無を言わさない笑顔に俺は反抗する気など起きず、素直に頷き冷蔵庫のものでパスタとサラダを作った。 手が少し冷えていた様に感じたのでスープも作って持っていく。 「へぇ…好みの物出してくれるんだ」 俺が素直に料理をしたことが意外だったのか幹弘は感心した様に出された料理を眺めていた。 最後にスープを机の上に置くと、本当に嬉しそうな顔で笑ったが、すぐにいつもの表情に戻ってしまった。 横目で見た笑顔が思いの他子供っぽくて少し意外だと思う。

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