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ご主人様5
「いい子に留守番していた浩介に沢山お土産買ってきたんだぞ。あ、後プレゼントもできあがってきたから楽しみにしてろよ」
幹弘の言葉に嫌な予感しかしないが、俺は素直にコクンと頷く。
外が暗くなりはじめ、またしてもがバイブが動き出す頃に寝室に来ると俺の我慢も限界に達した。
「よく我慢したね…今からご褒美をあげる。しかも、俺のスウェット着て待ってたとか可愛すぎだろ」
幹弘はベッドに座って俺の頭を撫でてくれる。
俺はもう色々と我慢の限界でベッドの下に座り込んで犬の様に舌を垂らし幹弘の足にすり寄っていた。
スウェットは着るものが無かったから仕方なく着たのだか今はそんなことはどうでもいい。
「本物の犬みたいだな。そんなに焦らされるの辛かったか?」
「はひっ!気持ちよくなると、すぐに止まって…早くどうにかしてくださっ!」
「いい子にお留守番できた浩介には、先にプレゼントをあげなきゃな」
幹弘はそう言ってポケットから小さな箱を取り出して俺の前に差し出す。
指輪やアクセサリーが入っていそうなその箱を俺に見えるようにパカッと開いてみせる。
「え…それ…はっ!!」
箱の中には予想外の物が入っており、それを見た瞬間俺は血の気が引いた。
「そう…これの片割れ」
幹弘が少し屈むと、すっと床に付いていた左手が持ち上げられ薬指のリングにキスされる。
それは俺が妻に贈った婚約指輪だった。
妻が死んでから、どうしても外す気にはなれずずっと左手の薬指にしている。
その片割れということは…つまり妻がしていたものだ。
俺の指輪は何の変鉄もない飾り気のない物だが、妻の指輪には金で模様が入っていて一目で分かる。
「なんでお前がそれを!」
「あ~。口の聞き方は気をつけろよ」
つい口調が荒くになってしまい、幹弘の笑い方がさっと変わる。
途端にバイブの振動が強くなり腹の中で暴れまわる。
幹弘のバックに黒いオーラの様な物が見え、怒らせてしまったのを感じて膣内の刺激もあり身体がカタカタと震えてしまう。
「ひっ…ご、ごめんなさい…」
「ん。物分かりの良いのは良いことだぞ」
咄嗟に謝ると今度はにっこりと機嫌の良さそうな笑顔に変わる。
そして膣内のバイブも振動がピタリと止んだ。
「浩介を調教している間に、これを加工に回していたんだが少し時間がかかってたんだよなぁ」
幹弘が満足そうに箱から妻の指輪を取り出し、箱を床に投げ捨てる。
その箱を目で追ってしまって幹弘から一瞬目を離してしまった。
ぐいっと予想外の力でベッドの上に引き上げられ、無抵抗の間に腕を拘束されてしまった。
「時間がかかった分良いものができたんだけどね」
拘束された事より、妻の指輪は自宅にあった妻の遺影の前に置いてあった筈で、なぜ幹弘がそれを持っているんだろうかという方へ意識が向いていた。
目の端には妻の指輪の一部が細く加工され、ピアスの様になっているのが見えたが俺の頭はそれを認識できない位にはパニックだった。
「ちょっ!あっあぁ」
幹弘にスウェットを捲り上げられ、器具のついた乳首が露になる。
満足そうに乳首を器具ごとつまみ上げくにくにと刺激してくる。
幹弘は用意するように言われたアイスペールの中から大きな氷を2つひょいっと取り出した。
「いい感じに成長したな」
「つめたっ…」
「少し我慢してろ」
幹弘は片手に氷を持ったまま左の乳首に取り付けられている器具を何の遠慮もなく取り外す。
びくびくっと背中が反って一瞬目の前が真っ白になった。
幹弘の言葉通り、俺の乳首はピンッと立った状態のまま立派に主張をしていて、その乳首を氷で挟まれると冷たさに更に肩が跳ね上がる。
「やめっ…うぐっ」
じたじたと身体をよじって抵抗してみるが腕が拘束されたままでは上手くいかず、氷て更に強く乳首を挟まれ痛みと冷たさに涙が浮かんでくる。
氷の溶けた水が肋骨を伝っていくのを感じる頃には左の乳首の感覚は無くなっていた。
カシャン!
突然の大きな音に驚いて音のした場所を見ると、乳首には先程見せられた妻の婚約指輪が取り付けられるところだった。
幹弘の手にはピアッサーが握られており、くすくすという笑い声が寝室に不気味に響いている。
ブツリと肉を貫通していく金属の冷たさに背中がぞくりとした。
「これで奥さんともいつも一緒だ。だから、これはもう要らないよね?」
俺の左手から指輪が無理矢理抜き取られる。
指輪は長年着いたので指が太くなってなかなか抜けなかった。
手を握って抵抗したが股間に膝で圧力をかけられた上で掌を開かせられぐいぐいと指輪を引っ張られたのだ。
氷の簡易麻酔の効果が切れると、血流の関係かじわぁと熱と一緒に痛みが襲ってきた。
その痛みに歪む顔を楽しそうに眺めていたかと思うと、幹弘の顔がどんどんと近付いてくる。
「んんんぅ」
顎を捕まれ口を開かさせられ噛みつくようにキスされる。
舌を絡めながら右の乳首についている器具も外され、反対の手でペニスを刺激される。
舌を擦り付けられると痛みの事など忘れ、必死に舌を追いかける。
口を離されると自然と舌を追いかけようと身体が動くが、ピアスをされた乳首を刺激され痛みで一瞬動きが止まる。
「そんなに気に入った?」
「はっ…いぃ!」
乳首をピンッと弾かれ痛みに眉根をよせていると、ピアスごと口に含まれる。
熱い舌に包まれ気持ちが良くて小さく息を吐いた。
ピアスの所からビリビリとした強い痛みがあるが、それすら気持ちよくてだらしなく開いた口の端からは唾液が垂れてくる。
俺は左手の指輪を外された瞬間にもう全てがどうでも良くなってしまっていた。
「さぁ、可愛くなった所で散歩にでも行こうか」
「さ、ん…ほっ?」
乳首が幹弘の唾液でテラテラと光っていた。
俺はそれをぼんやりと眺め、言われた事をただおうむ返しにする。
「お土産で買ってきたこれを着て」
「はい…」
腕の拘束を解かれたので、身体を起こしてお土産と言われた紙袋を受けとる。
中身を見ると布の塊が見え、着てという言葉から洋服が入っているのだと感じた。
俺は幹弘に渡された服に着替え、車に乗せられ近くの公園にやって来た。
「・・・・」
「うん。すごくいい」
幹弘は凄く満足そうなのだが、俺は自分の格好があまりにも恥ずかしく少しの物音でも気になってしかたがない。
噴水の水音にも身体がビクついてしまうほど物音に敏感になっている。
久し振りに出た外の空気は日が落ちて少しひんやりとしているが、俺はうっすらと汗をかいているので心地がよかった。
「さぁ、脱いでみせて?」
「・・・」
本当は凄く恥ずかしく抵抗したいのだが、幹弘の言うことにこれ以上逆らうことはできない。
言われた通りに上に着ていたコートとスウェットを脱ぐ。
全て服を脱ぐと下からは胸を強調するようなボンデージと呼ばれる様な革の拘束具が表れる。
下半身はスカートの様になっており、前後が山形にくり抜かれている。
前はペニスにハーネスがついたままなのが、後ろはアナルに6日間俺を苦しめたバイブが入ったままなのが丸見えだった。
もう逆に着ているほうが恥ずかしい位の代物である。
これを着た後にわざわざもう一度スウェットを着せさせられたのが余計に恥ずかしい。
「よく似合ってるよ…浩介?」
「は…いぃ」
幹弘の手には小型のハンディーカムが握られており、服を脱ぐところから撮影が行われていた。
この撮影為にもう一度スウェットを着せさせられたのかと妙に納得してしまったが、今は恥ずかしさで脳ミソが沸騰しそうだ。
「んっ…」
カチャカチャという金属音と共にバイブを固定していたベルトが外される。
次にハーネスの根本の玉と根本を拘束しているベルト以外のリングが外された。
それを見ていた俺は小さく安堵のため息をついた。
「ひぐっ!」
「さぁ、これから夜の散歩で公園デビューでもしょうか」
すぐにバイブが外されたアナルに犬の尻尾を模した飾りの付いたディルドーが勢いよく挿入される。
俺はその衝撃に思わず声をあげ、へたりこんでしまった。
「これから人間の言葉を話すのは禁止だ。上手く公園一周ができたらご褒美をあげるよ」
「は…わ、わんっ」
ファインダーを覗きこみながらくすくすと笑っている幹弘は、最後に左の乳首についている妻との思い出の指輪を改造したボティーピアスに鈴をつけ、首輪に犬用のリードをとりつけた。
俺はその現実にうっすらと涙が浮かぶが逆らえるはずもなく素直に頷くだけだった。
どうせ抵抗したところで痛い目にあうだけなので俺には命令に従う他に選択しなど無かった。
俺は今更ながらにダイヤの言っていた奴隷としての立ち居振舞いを思い出していた。
「さぁ…行くよ」
リードを持った幹弘に先導されて俺はずりずりと歩き出す。
膝は太ももまであるソックスのおかげであまり痛くはなかったが、四つん這いで歩かされる度に胸のピアスにつけられた鈴が鳴る音と、揺れるディルドーに焦らされている下半身がじくじくと反応してくる。
「浩介?」
どれだけ歩かされただろうか、出発してそれほどたっていないランプの下で幹弘が急に立ち止まりリードを上に引っ張る。
俺は意味が分からず幹弘の顔を見上げた。
「ずっとこれが欲しかったんだろ?」
幹弘は股間がうっすらと盛り上がった股間を指差した。
その言葉に俺は自然と生唾を飲み込む。
「手を使うなよ?」
「わうっ」
俺は少しキツかったが中腰になり、口を使って幹弘のチノパンの前をくつろげようと躍起になる。
しかし、手を使わないのが思いの外難しくウエストのボタン部分は唾液を吸って生地の色が変わってしまっていた。
ファスナーを歯で下げる頃には幹弘のモノは反応しており、下着を歯でずらすと額に勢いよく当たりぺチンという音がした。
その質量と熱に軽く目眩がするほど俺はうっとりと目を細める。
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