33 / 41
生活3
バカラは海外生活も長かったらしいが、シャワーよりも日本式の風呂が好きらしい。
「あっ、ちょっと…イタズラはやめてください!」
「ん?何かな?」
現在ボディーソープでバカラに身体を洗われているのだが、先程から手が際どい所をかすめていく。
直接的に触られているわけでは無いのでそれを止めるに止められないし、かと言って咎めても現にとぼけられてしまっている。
「あっ、やっ…」
「どうしたんだい子猫ちゃん?」
背中から楽しそうに腹を洗われると、くすぐったいのとドキドキするので身体をよじるがそれも上手くいかない。
掌が胸元に上がって来て、期待に胸が高鳴るがやはり肝心な所には触れてもらえなかった。
「ふぁ…」
柑橘系のボディーソープの香りが漂う中、すぅと首筋をぬるついた手で撫でられるとぞわぞわと背中に何かが駆け上がってくる。
小さく吐息が出るが、バカラはそれを楽しんでいるというのが何となく後ろから伝わってきていた。
「んー」
「こらこら。私はベットまでおあずけなんだろう?」
俺は遂に我慢ができなくなってバカラの方に後ろ手で手を伸ばしつつ首も伸ばした。
もう少しで唇同士が触れるというところで、それをすっとかわされてしまう。
バカラの楽しそうな顔に逆に俺はむすっとした顔になってしまっているだろう。
こう言うところは大人の余裕なのか、意地悪する子供の気持ちなのか分からないが俺的にはかなり不満だ。
「おっと」
「いいんです。俺がしたいからするんです!」
「ふふっ」
俺は身体を反転させてバカラに抱きついた。
笑っているバカラに少しイラつきながらも俺はバカラの弧を描いている唇に自分の唇を重ねた。
「んっ」
俺はペロペロとバカラの唇を舐めて唇をこじ開けようとするが、バカラは楽しそうにしているだけで一向に口を開けてくれない。
俺は益々イラッとしてバカラの下唇を噛む。
いつも仕掛けてくるのは自分ではないかと怒りを込めて。
「ひゃっ!」
「イタズラな子猫ちゃんだね」
俺がバカラの下唇を何度か噛んだ後は無心で唇を舐めていると、腰に腕が回ってくる。
その手が尻を撫で、指が割れ目に侵入してきたかと思うとアナルの上を指が行き来する。
俺はそれに驚いてバカラの唇を舐めるのをやめてしまった。
「あっ、ちゃんと…」
「ん?どうして欲しいんだい?」
「あん、あ…んぅ」
ちゃんとした刺激が欲しくてバカラの腕を追うが舌を絡めとられてしまえば俺はそちらに意識を奪われてしまう。
腰を抱く腕に更にドキドキと胸が高鳴る。
「んふっ、ふっ、ふぁ」
「さあ、そろそろ流すよ」
俺の舌とバカラの舌が銀の糸で繋がっているのをぼんやりと眺めていると、後ろでシャワーのコックに手を伸ばしている気配を感じた。
シャワーの噴射音が聞こえると、身体についた泡を流される。
「今日はどうしたい?」
「わかって…る癖に…」
俺は子供の様にぷぅっと頬を膨らませるとバカラが楽しそうに頭を撫でてくる。
濡れた髪をバカラにかきあげられると、髪に含まれていた水分がぽたぽたと滴り落ちてくる。
「ふぅ」
浴槽に浸かりながらバカラが大きく息を吐いた。
俺の濡れた髪を何度も手櫛でとかしながら指先で俺の毛先で戯れている。
そんな相手を見て、俺もバカラに触れたいという欲求がわいてきた。
「ん?どうしたんだい?」
「いえ…」
頭を撫でてもらってる手とは反対の手をつかんで目の前に持ってくる。
手のひらを両手で押したり、指を絡めたりしてみる。
手のひらは適度な肉が付いておりふにふにと弾力がある手触りで、指は節くれているいるが長くて男らしい。
なんのへんてつもない男の手だが、触っているうちに段々と楽しくなってくる。
そのうち指を一本口に含み、付け根から指先までを見せつける様に舐めあげた。
「んっ…」
「子猫ちゃんは私を煽るのが上手だね」
頭を撫でていた手はいつの間にか腰に回ってきており、再び尻を撫でられる。
ふにふにと尻の肉を揉んでいたかと思うとやはり割れ目に指が滑り込んでくる。
「ふふふ」
思惑通りにバカラが動いてくれたことに思わず笑みがこぼれてしまう。
俺もずっとやられっぱなしではないのだ。
「んっ、ちゅっ、んっ、ふっ」
「子猫ちゃんはどんどん綺麗になっていくから私も心配だよ…」
「んんっ!」
再びバカラと舌を絡ませあっていると指がアナルに潜り込み、その指が抜き差しされる刺激に背中にはジーンとした刺激が走る。
その指がある一点に触れると足先から痺れるような快感が襲ってくる。
前立腺を見つけられてしまった様だ。
「バ、バカラさ…はやくっ」
「そんなに焦らなくても、ゆっくりね?」
やはり躾られた身体は快楽には弱く、ゆるゆると腰を振ってバカラにおねだりするがここではまだ相手をしてくれないらしい。
風呂で温まった体をタオルでくるまれ再び寝室まで運ばれてくる。
もう抱えられる事に抵抗などせず大人しくバカラの首に腕をまわしている。
「ボディークリームはいいですからっ!」
「はいはい。甘えん坊の子猫ちゃん…」
クイーンサイズのベッドに降ろされると俺のケア用品を入れている棚にバカラが向かおうとするのを俺は慌てて起き上がり、引き留める。
俺が焦れているのが分かっている癖に、白々しくやれやれと言った雰囲気でベッドに戻ってくる事に腹が立つ。
「そうむくれないでくれ子猫ちゃん。私が悪かったよ…」
膨れっ面の俺をなだめる様に再び頭を撫でてくる。
俺の横に腰を降ろしたバカラにまた膝の上に乗せられ腰を抱かれてしまえば駄々をこねている子供をあやしている様にもみえる。
今日は俺から仕掛けてやろうと悪戯心がむくむくとわいてきて、拗ねた振りをしてバカラの胸を押した。
普段はびくともしないバカラの身体がバフッという柔らかい音を立ててベッドに倒れる。
「今日の子猫ちゃんは積極的だね」
「そりゃ、あれだけ焦らされれば当然です!」
「それは悪い事をしたね」
俺はバカラと一緒に倒れこんだ身体を起こしバカラの腹の上に馬乗りの格好になる。
しかし、バカラは相変わらず余裕綽々だ。
今の俺の格好は、なんとか下半身にバスタオルが引っ掛かっている状態でもううっすら反応してきているのはバカラも分かっているだろう。
「今日は俺がします」
「それはそれは。楽しみだね」
俺が思わずペロリと舌舐めずりをすると、バカラはにっこりと笑う。
とりあえず俺はバカラの腹から降りて足元に移動した。
バカラの着ているバスローブに手をかけ、腰ひもをほどくと綺麗に筋肉のついたチョコレート色の身体が露になる。
下半身もうっすらとではあるが反応してきており、それにちょっとだけ気分が良くなる。
まだ半勃ち状態のバカラのペニスにちゅっちゅっとリップ音をたてながらキスをしていく。
半勃ち状態でも大きなモノを口の中に唾液を貯めてパクっと勢いよく口に含むとボディーソープの残り香がした。
それから頭を上下に動かすとじゅぷじゅぷという水音が口の端からもれる。
「んっ、んぷっ」
しばらくするとペニスが完全に勃ち上がり口の中が更にいっぱいになる。
先端からしみだした液体を舌を尖らせて掬い上げたり、吸い上げたりする。
「…っ!」
「指に吸い付いてくる」
俺が夢中になっているとバカラが身体を起こし、手が尻にのびてきていた。
アナルに指を宛がわれるとアナルがぱくぱくと期待で蠢く。
指がゆっくり侵入してくると指を必死に迎え入れようと身体が反応しはじめた。
「指が食いちぎられそうだ」
「あふっ、あっ…今日は俺がっ」
「もう3本も飲み込んでるよ」
「あっ、いっ!そこ触っ…ちゃ!」
いつのまにか指が増えアナルを掻き回される。
その刺激に思わずぺニスから口をはなしてしまう。
良いところを擦られると、背中に悪寒に似たものが駆け上がる。
「んふっ」
刺激に耐えようとバカラのぺニスを握りしめ、なんとか口に含む。
しかし、俺はどんどんと指に追いたてられてそれも上手くできない。
「あっ、あぁ!あう?」
「子猫ちゃんの口に出すのも魅力的だけど、子猫ちゃんはそれでもいいのかな?」
「あむ。だめでひゅ…」
急に指の動きが止まり、俺はそれに名残惜しげな声をあげてしまう。
ともだちにシェアしよう!