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「頼むから何もしないでくれ……。やったらアンタとはもう終わりだ」 「ならばお前を外に出さないよう、閉じ込めておくしかないな」  軽い監禁ならされた事はあるが、この男ならやるとなれば本格的に監禁してしまうだろう。外界とも一切遮断され、颯や陸斗、海斗、花とも一生会えなくなる。そんな未来にゾッと震えが走った。  須藤は固まる佑月のナース服のファスナーをゆっくりと下ろしていく。Tシャツを捲り上げながら須藤は唇を重ねてくる。だがその愛撫に応えない佑月に、須藤が怪訝そうに唇を離す。 「おい」 「……あのさ、俺ばっかりが色々制限されて対等じゃないだろ。俺が相手を誘惑したっていうなら、仁が怒るのも納得出来るけど。あんなのは不可抗力だってずっと言ってるだろ」  須藤が僅かに上体を起こしたタイミングで、佑月は須藤の胸を押して自身も起き上がる。須藤の機嫌レベルが更に落ちたが、ここで怯むわけにはいかない。佑月にだって鬱憤はたんまりあるのだ。 「そうやって脅して言う事を聞かせて、今夜だってアンタの思うままに俺の足腰が立たないようにやり潰す気でいたんだろ? 理不尽もいいところだ。だから仁にも我慢してもらう事があってもいいと思う」 「何を我慢すればいいんだ」  須藤が歩み寄りを見せた。人に命令される事がない男が素直に言う事を聞くとは珍しいが、須藤も思うところがあったのかもしれない。

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