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Ⅱ 背徳遊戯②

「アァン、見てー」 『見てるぞ』 「俺の淫棒、興奮するー。おっきくなるぅ」 『それで?』 「皮剥いたから、亀頭も張ってるのー」 『可愛いサイズ』 「おっきくなったからぁ」 手を動かす度に皮が上下して、クチュクチュ音を立てている。 『タマと一緒に口の中に入りそうだな』 「そんなことなぁい」 『試せねーのが残念』 「やぅ」 『金玉が寂しいって言ってるぞ。ちゃんと触ってあげようか』 「あふんっ」 重い玉袋をコリコリして快感がせり上がる。だけど。 「竿を触りたいのー」 『我が儘だな』 「竿触らせてー、右手と仲良しなのー」 『もう触ってんだろ』 先走りで陰毛までグショグショだ。 四つん這いになって、お尻振って…… 「ヒあンゥー!」 みんな、こいつ。死神のせいだッ 『そんなに大きい声出したら、家臣が飛んでくるぞ』 「イヤぁん」 『お兄様をオカズにオナってるところ、見られたいなんて……変態だな』 ビュクン 熱が脈打つ。 「違う」 手の中の竿がパンパンに膨れる。 『言おうか?』 漆黒の瞳を艶やかに眇めた。 『俺は見られて悦ぶ変態です……』 「俺、は、見られて悦ぶ変態です!!」 『……つまらない。こういうのは、無理矢理言わせる方がそそるな』 キィッと視線で睨み付けるが、薄い笑みを浮かべるだけだ。 『でも、お前……』 妖艶に上げて見せた、口の() 『その格好は命令外だ』 フフ…… 柔らかな風がそよぐように。 唇が笑みを奏でた。 『四つん這いは、自主的だな?』 カッと全身が熱くなる。 ドクンッ、ビュクンッ 脈打つ欲の熱が手の中で膨張する。 「アっアっ」 『ミルク出そう?』 ハァハァハアっ 『白いの、いっぱい上がってきてるね。ドクドクするね』 こいつの前でアレ、出したくない。 なのに…… 頷いていた。 早く出したい? 早く解放されたい? そうじゃない。 彼の声が、耳元をくすぐっただけなんだ…… 『お漏らししそうになったら、イクって言うんだよ』 そんなの、宣言したくない。 こいつになんか知られたくないのに。 『イクって、言えよ』 「……イク」 どうして従ってしまったのだろう? 死神の命令だから? 「イク、イクイクっ、アハぁアア!イクゥゥゥーッ」 ドピュドピュ、ドピュゥーン こらえきれず、膨れ上がった欲棒からギトギトの白いミルクが噴き上がる。 「アフ、ヒァア!アヒィィィー!!」 せぃし~ せぃし、いっぱい出るぅー!! 真っ白い残像が弾けて、飲み込めない唾液が零れ落ちた。 ぽたり トピュンっ 畳に透明な液体と白濁の液体が交錯する。 絶頂の快楽で、右の内股がピクピク痙攣している。 「あぅ」 どうしよう…… 白いお汁が、兄上の頬っぺたに……飛んじゃった。 「あひ」 手の中でピュクピュク、まだミルクが垂れている。快感の熱に浮かされている。 視界が滲む。 お願いだから、見ないでくれ。 こんな俺…… 『お前はもう、俺のものなんだよ』 俺に取り憑かれた瞬間から、お前は俺の手に堕ちた。 『俺に命令する権利はない』 硝子玉のきらめきが、鼓膜を犯した。 『これが死神の愛し方だ』

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