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第57話

「気持ちいいな」 寄り添って囁くと、笑いながらあぁ、と頷いた。 「日本人は本当に贅沢だ、こんなに心地良くで優雅なひと時を昔から過ごしていたんだからな」 「そうかねぇ、あんま考えたことねぇや」 「セントーだってそうに違いない」 「まぁ、温泉も銭湯も大衆浴場に変わりないからな」 彼の手が俺の腰に触れ、そのまま俺を膝の上に誘導する。伸ばした脚の上に跨ると、そのまま抱きついた。 「本当にお前と2人っきりだからマジで最高」 口にすると、彼がニンマリと笑う。 「随分俺の虜になってるみたいだな」 「そりゃそうだろ、愛する旦那なんだし。じゃなきゃ結婚しねぇよ」 「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。普段はそんなこと言わないくせに」 「普段と違う雰囲気だから、ちょっと言いたくなったんだよ」 できうる限りベタベタに甘えてみる。たっぷり見つめた後にキスを交わす。彼の手が俺の胸や腰に触れていくのを感じながら、徐々にキスを深くしていく。 「っ、あ」 唇を話すとすぐに甘ったるい声が漏れた。首筋にキスを見舞われると、外にいるせいか、なんだかいけないことをしている気持ちになる。それが余計に興奮する。 「ハニー、ここでするか? それともベッドに行きたいか?」 ケツを両手で掴まれ、揉みながら囁かれた。

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