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第116話

ときどき、本当に食べられちまうんじゃないかなと思う時がある。俺よりも大きな体で、大きな手で、口で。 体のあっちこっちを撫でられると、自分がすごくか弱くて頼りない生き物なんじゃないかと思ってしまう。 「ハニーは相変わらず敏感だな、触りがいがある」 唇を離した彼が、代わりに丁寧に手で擦ってくる。 俺の股間で目を輝かせながら、アイスキャンディーみたいに舌を這わせてきた。 「あっ」 もう何度舐められてきたことだろう。全然飽きなくて、触れられるたび舐められるたびに感度が増していくような感じがする。こいつとは本当に肌が合うってことなんだろうな。 「ほら、溢れてきたぞ」 先端を指先で刺激する。彼の指先と俺の先端に、透明の糸が引く。 「見せなくていいって」 目を輝かせながら言うのが可愛いけど、自分の粘液見ても何も楽しくないし。 「いいじゃないか、俺が世界で一番愛してやまない蜜なんだ」 「蜜って蜂蜜じゃねぇんだから」 「蜂蜜くらい甘いさ」 そう。本当に飴みたいに吸い上げるし舐めるし。 子供におやつ与えるみたいに脚を開くわけじゃないけど、なんか結果的にそんな風になっちゃってる。

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