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第129話
馴染ませるように彼が腰を揺らし始めるけど、俺の体はあっという間に慣れて、待ちわびたみたいに彼の熱を欲した。
自分でもわかる。俺の内部が彼の肉に絡みついて、もっともっとと刺激を欲しがっているのを。
「っ、あ」
彼の熱が俺の一番奥深くまで入り込む。
「俺を含んで大きく広がっているぞ」
言いながら、彼を含んだ敏感な縁に触れられる。
触るか触らないかくらい僅かに指先が触れただけで、体が跳ね上がるほど敏感な部分だった。
「ちょっ! お」
脚が跳ね上がる。本当もう限界くらいまで広げられて、ちょっと泣きそう。
「そこ触んなってっ、え」
声まで震えちゃってる。自分の意図ではないのにどうしようもなく体が反応する。
「そんなに嫌か? 触るたびに随分締まるが、気持ちいいの間違いじゃないのか?」
わざとらしく首を傾げながら構わず縁に触れてくる。その度に俺の脚は跳ね上がり、あられもない声を彼に聞かせ続けた。
「もっ、お前のこと、嫌いになるっ」
声を振り絞って言うけど、彼は大げさにそりゃあ困るなんて言うだけで。
「気持ちいいの間違いだろう?」
そのまま耳の裏から首筋、鎖骨まで丁寧に舐めてくる。大きな舌が張っていく感覚に気を取られながら、彼の指の動きは止まらない。
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