最高に掠れて艶っぽい声でそんなことを言われたら、もう俺の方が我慢できなくなってくる。 「イッて。ちゃんと受け止めるから。ねぇ」 耳の穴にまで舌を這わせながら、彼の耳朶、ほっぺたにキスを繰り返す。 今できる限りのオネダリを、余すところなく試してみた。こういうのを日頃からやればいいんだろうけど、本当に甘えるのが下手でどうしようもない。どうしてもベッド上じゃないと、こういう仕草が出来なくて。 彼はより一層強く俺を抱きしめた後、俺の首筋を舌先でなぞりながら、根元まで押し込んできた。 「ハニー、最高にセクシーだ。普段のお前も十分に色っぽいが、ベッドの上のお前は輪をかけて美しい。本当に、お前に出会えて、お前を妻にしてよかった」 興奮もそのままに夢中で突き上げてくるのを、ただ鳴きながら受け入れる。 俺もなんとなく感じてはいたんだ。彼の存在って、俺の半身みたいだなって。思ってても絶対言わないけどさ。 「それは、俺のセリフ」 精一杯ぶっきらぼうに言う。 「俺のセリフだよ、お前に出会えてよかった。お前と結婚してマジ最高」 「……ハニー」 動きの止まってしまった彼の目を、額をくっつけたまま見つめた。 「絶対別れてやんねぇから。一生幸せにしてやるから覚悟しとけよ」