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第139話
「ああっ、ハニー、愛してる、愛してるぞ」
呪文みたい耳に囁かれる。
「ぁっ、ん、おれも、あいしるぅ」
奥まで突き上げられると、背筋がゾクゾクして止まらない。
日頃から彼の指先で繊細に開発されまくってる俺の内部が、彼の硬さと太さでぐちゃぐちゃに踏み荒らされていく感じが堪らない。
乱暴なことはしたくないみたいなことを言っておきながら、こうして奥まで突き上げられること自体が結構乱暴だってことに、彼は気づいていないみたい。
彼に丹念にほぐされた場所は、彼に突き上げられるたびにまた荒らされて、俺はその度に彼に侵略されている気分になってそのまま服従したくなる。
彼は俺が服従することなんか望んでいないだろうから、思っていても口に出したことはないけれど。
(俺ってMなのかなぁ)
しみじみと思う。
あんまり考えたことなかったけど、この際どっちでもいいや。
どっちでも、彼が愛してくれることには変わりないんだから。
「っ、ん」
彼の呼吸が乱れてきた。そろそろ限界が近そう。
「あっ、出して、ねぇ出してっ」
脚を彼の腰に絡めてねだる。自分が思っていたよりも声が引きつっていて、俺も結構限界が近いんだって言うのを自覚した。
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