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第141話
突かれ続けて腹の奥がヒリヒリ始めた頃、太い吐息とともに彼の動きが止まった。
その瞬間に、一瞬の熱さ。
この熱を受け止める瞬間が、自分が達するよりも気持ちいい瞬間かもしれない。
「んんん……っ」
背筋が気持ちよく痺れる。
背をそらすと彼が息を弾ませた。
「おぉハニー、そんなに締め付けないでくれ」
残りも搾り取るように痙攣する。俺の体だけど、俺にはどうしようもない痙攣だった。
「無理、だって」
内側から叩きつけるような熱さと衝撃が、腹の奥まで刺激してきて、体が跳ねるのが止まらない。
「ダンスを踊っているみたいだ」
息も整わないまま、少し体を起こして、俺を見下ろす。繋がった部分を軸に、俺の腰はくねるようにわずかに揺れていた。もっと彼自身を欲しているように。
我ながら本当に貪欲で、思えば俺もこんなに誰かを求めたことなんかなかった。
「はぁ、はー……」
やっと落ち着いた頃には、彼も呼吸を落ち着けるように、太く息を吐いていた。
「大丈夫か?」
厚い唇で、顔中にキスをされる。
「へぇき、だいじょぉぶ」
ちょっとくすぐったくて体をよじりながら訴える。
けれど、ゆっくりと彼のを引き抜かれると、少し寂しくなった。
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