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第4話

 胸がドキドキしていた。  柄にもなく顔が熱く赤くなっているのが自分でも分かる。  参ったな……。  患者に好意を持たれたことは多々あるし告られたことも正直少なからずある。だが、同性からのそれはさすがに初めてだった。  自分もロイに惹かれていることは確かだが、それが恋愛感情なのかはまだはっきりとは分からない。  それでも。 「これからあの子を診察するとき、どんな顔をすればいいんだよ……」  俺は少し長めの前髪をかき上げながら小さく溜息をついた。

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