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第19話
「……っあ……や……」
ロイのトレーナーをたくし上げ、真っ白な胸元を全開にし、小さくてピンク色をした乳首の片方を手でつまみ上げ、片方に唇で吸い付いた。
ロイが大きく喉をのけ反らせて、甘い吐息を漏らす。
その様子が初々しくてかわいくて、胸の中がロイへの愛しさでいっぱいになる。
……誰かをこんなふうに愛しく思うことなんて、残された人生の中で決して訪れないと思っていたのに。
出会ってからまだそれ程の月日が経っているわけではない。
なのに、俺の心はもうロイへの恋慕でいっぱいだった。
いつからか、もうすべてをあきらめてしまい、強く生きたいとも思わなくなってしまっていた。
でも、ロイ、君に出会って、俺は変われた。
なによりも思うのは君のこと。少しでも長く君には生きていて欲しい。
オレの傍にいて欲しい。
君といっしょなら奇跡さえ起きそうな気がして。
ロイ……。
愛してるよ。
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