19 / 27

第19話

「……っあ……や……」  ロイのトレーナーをたくし上げ、真っ白な胸元を全開にし、小さくてピンク色をした乳首の片方を手でつまみ上げ、片方に唇で吸い付いた。  ロイが大きく喉をのけ反らせて、甘い吐息を漏らす。  その様子が初々しくてかわいくて、胸の中がロイへの愛しさでいっぱいになる。  ……誰かをこんなふうに愛しく思うことなんて、残された人生の中で決して訪れないと思っていたのに。  出会ってからまだそれ程の月日が経っているわけではない。  なのに、俺の心はもうロイへの恋慕でいっぱいだった。   いつからか、もうすべてをあきらめてしまい、強く生きたいとも思わなくなってしまっていた。  でも、ロイ、君に出会って、俺は変われた。  なによりも思うのは君のこと。少しでも長く君には生きていて欲しい。  オレの傍にいて欲しい。  君といっしょなら奇跡さえ起きそうな気がして。  ロイ……。  愛してるよ。

ともだちにシェアしよう!