ロイの唇にチュッとキスを贈ってから、イッたばかりのロイ自身を唇に含む。 「ひっ……あ、やぁっ……」 　その行為にパニックに陥り、やめさせようと俺の髪を強く引っ張るロイ。 　それでも唇でロイの昂ぶりを愛することをやめなかった。 　 　――同性とのセックスの経験はないわけではなかった。 　それでも、こんなふうに同性の性器を口に含んで愛してあげるなんて行為はしたことがない。 　でも、この少年は特別だった。 　 　ロイが気持ちいいことなら何でもしてあげたいと思うし、もっともっと彼と近づきたいと思う。 　この少年の全てを手に入れたいと思った。 「やだ……もう、やめて……あっああ……」 　頭を横に振り、涙をポロポロと零しながらも、ロイは徐々に俺があたえる快楽に溺れていく。 　その証拠にやめさせようと髪の毛を引っ張っていたロイの手は今は俺の頭を強く押さえつけているし、腰も浮き上がって来ている。 「ロイ……、もうイッていいよ……」 　そう囁き強く吸いあげてやると、呆気なくロイは二度目の絶頂を迎えた。 「……っん……あ、ああ！」 　口になかへ迸るロイの愛液。 　愛する人の放った愛液はそれはそれは甘くおいしく感じられた。