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第22話

 俺が愛液を飲み干すのを見て、ロイは目を真っ赤にして泣きながら、謝る。 「北見、先生……ごめ、んなさ、い……僕、僕……」 「なにも謝ることないよ? ロイの、とてもおいしかったからさ」 「……っ……」  いやいやとかぶりを振るロイ。 「かわいい、ロイ……。続き、してもいい?」 「つ、続き……?」 「ああ。オレは君と一つになりたい……」 「先生……」  ロイの瞳が不安と期待で、揺れる。 「やさしく、するから……」  どうか、オレのものになって。  ロイはほんの少しの逡巡のあと、口を開いた。 「僕も。僕も先生と一つになりたい……」 「学(まなぶ)って呼んで? ロイ」 「え……?」 「オレの名前」 「北見、学?」 「そう」 「……学さん?」 「呼び捨てがいい」 「でも……」 「ロイ」 「まなぶ……」 「ありがとう。うれしい」  そして、二人の唇がまた重った。

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