ゆっくりとロイの中から指を抜くと、既にギリギリまで育った自分の雄をあてがった。 「好きだよ……ロイ……」 「先生……まな、ぶ……ひっあ、う……！」 　慎重に挿入していくと、ロイは体を固く強張らせる。 「ロイ、力抜いて……ゆっくりと、呼吸して……」 「は、あ……ああ、あ……学……」 　雄を根元まで埋めてしまうと、そのまま動かずにロイの気持ちと体が追い付いてくるのを待つ。 　初めて知った愛する人の内部は、狂おしいほどの狭さで、雄をキュウキュウ締め付けてくる。 「ロ、イ……」 　あまりの気持ちよさに唇から快楽の吐息が漏れた。 「学……学……あっ……ひあっ……」 　細い腕で縋り付いてくるロイの存在が愛おしくて、その滑らかな額や頬、鼻先へ優しいキスを贈る。 　ロイは涙をいっぱいにたたえた瞳でオレを見上げてくると、途切れ途切れに言葉を紡いだ。 「学……好き……大好、き……。学がいて、くれたら、なにも怖く、ないよ……？　もうこの瞬間に、死んじゃっても、いい……」 「ロイ……」 　愛おしさに任せて、ロイの中を思い切り突き上げる。 「ひあっ……だめっ……」 　雄がちょうどイイ場所へ当たったのか、ロイが大きく目を見開いて快楽の声と涙を零す。 「ロイ……かわいいな。ごめん、オレ、手加減できないかもしれない……」 　この行為がロイの体に少なからずの無理を強いることは分かっているのに、止められない自分はひどい奴だと思いながらも。 　しかし、そんな自分勝手なオレにも君はとびきりの甘い言葉をくれる。 「いい、よ。学になら、どんなことされて、も……きっ……と、幸せ、だから……」 　思い人に許されたのがうれしくて、雄がロイの中でまた一段と膨らむ。 　そして、その欲望のままに俺は余裕を失っていき、緩やかな動きが早くなり、激しく腰を進めていく。