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第25話

 深い口づけを交わしながら、ロイの最奥を思い切り突き上げ、前立腺をえぐる。  ロイの瞳は快楽に朦朧と惚けて、その小さな唇からは絶え間なく悦楽の叫びが迸る。 「あっあん……や……ああ……あっ……」  甘く掠れる嬌声に、俺の方もまた欲情を刺激され、より強く深く突く。  寝室は二人の淫らな声と吐息で溢れかえっていた。 「学、もう、イク……あ、あああっ……」  ロイが体を震わせて高みへと昇りつめる。  ロイの愛液がじっとりと二人の腹部を濡らした。  ロイがイッても、攻めることをやめないで、彼の中をより激しくえぐり突く。 「や、学。も、ダメ……ダメ……あっ……」  激しい突き上げにイッたばかりのロイ自身がまた熱を取り戻す。  ロイは俺の背中に爪を立て、もう快楽の許容量がオーバーだと訴えてくるが、それでも突き上げることをやめないでいると、とうとうすすり泣きを始めた。 「やだ……もう、おかしくなっちゃう……あっ……学……学ぅっ……」  ロイはもう何度目が分からない絶頂を迎え、息も絶え絶えである。  けれども俺はまだ目をきつく閉じて絶頂の波をやり過ごした。少しでも長くロイの中にいたかったから。  ロイの荒かった息が落ち着きを取り戻し始めたときを狙って、俺は動きを再開した。  奥の奥をえぐるように突き上げる欲望の証に、ロイが泣き声交じりに限界を訴えてくる。 「もうやめ、て……ダメッ……ああっ……出ちゃう、また出ちゃう……学っ……」  ほとんど透明に近い愛液を解き放つロイ。そのときの締め付けの強さに、俺の我慢もそれまでだった。 「っう……ロイッ……」  ロイの肩口に顔を埋め、低い声で呻きながら愛する人の体の奥深くへ熱い欲望を解き放った。  俺の体にしがみついていたロイの腕から力が抜け、意識を手放したことが分かった。  悦楽の涙が残る頬へと口づけを贈りながら、そっと囁く。 ――ロイ、オレのために生きて欲しい。 君のために生きたい、ロイ――。  強い強い想いは奇跡をも生み出してくれるだろうか。

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