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ヤキモチ3

しかし、集中しなければと思えば思うほどアザミの事が気にかかり意識が違う方へ向いてしまう。 ついには西園寺の動きが止まってしまった。 「何に気をとられているか知らないがあまりいい気はしないぞ、マツバ」 鋭い眼差しに一瞥されてマツバは狼狽えた。 「っ…申し訳ございません……」 「まぁいい、マツバに白状させる手段ならいくらでもあるからな」 西園寺は歪んだ笑みを浮かべると挿入していた昂りをズルリと引き抜いた。 「………あ……んっ」 中を穿つものを失った孔がヒクヒクと痙攣する。 「立ちなさい、場所を変える」 連れて来られたバスルームだった。 レトロなタイル貼りの壁に、猫脚のバスタブ、壁付きのシャワーなど、洋風の蜂巣のバスルームはコンパクトで洒落た空間になっている。 薄水色のタイル張りの床に尻もちをついたマツバは西園寺を見上げた。 その表情は心なしかいつもより怖い。 「壁に手をついてお尻を突き出してごらん」 恥ずかしい格好を強要されて羞恥に身体が熱くなる。 しかし、客である西園寺の望みなら従わなければいけない。 言われた通り壁に手をつくと、西園寺の方に向かって尻を突き出した。 「もっと足を開かないと見えないだろ」 臀部をピシャリと弾かれて、思わず悲鳴を上げてしまう。 マツバは恐る恐る両足を開いた。 西園寺の眼下に痴態を晒されて恥ずかしくてたまらないのに、股の間にある陰茎は硬く反り勃ち丸みを帯びたその先端から蜜を滴らせている。 「見られて感じてるのか、それとも恥ずかしい格好に興奮してるのか?どちらにしろマツバは淫乱な子だな」 背後から揶揄されてマツバの背筋を被虐の欲が駆け抜けていく。 「さて、今日のマツバは上の空みたいだからね。嫌でも集中できるように沢山弄ってあげるよ」 双丘を割られ、先程まで西園寺を咥えていた後孔を暴かれる。 一度、いや二度、彼がマツバの中に出した精液がごぷっと音をたてて漏れ出た。 「いやらしい孔だ。この孔で一体何人の男のモノを咥えたのかな」 男の指がマツバの赤く腫れた後孔に突き入れられた。 「んんんっ………!!ああっ!!」 トロトロに熔けた後孔は西園寺の指をあっという間に飲みこみ、歓喜に蠕動する。 中に溜まった精液を攪拌しながら激しくピストンされるとマツバはたまらず尻を振り立てた。 「指だけでこんなに乱れて。いけない子だ」 届く限り深く指を挿入されて、グニグニと動かされる。 その時、突然下腹部に覚えのある感覚が訪れてマツバはぶるりと身を震わせた。 一度意識をするといてもたってもいられなくなり、思わず孔をほじくる西園寺の腕に手をかける。 「………だ、旦那様……あの………っ…トイレに……トイレに行かせてください…」 情けないと思いながらも、ここで漏らしてしまうよりましだ。 しかし、西園寺の口から出たのはマツバの願いを挫る冷酷なものだった。 「ここですればいい」 「………え………?」 瞠目するマツバの目の前で、西園寺の唇が妖しげな弧を描く。 「ここですればいい、と言ったんだ。なに、いくら汚しても洗い流せるから構わないだろ」 とんでもない提案にマツバは慌てて身を捩った。 「………そんな…そんなみっともない事できません……っ!どうかトイレに行かせてくださいっ…」 「ダメだ。ここでしなさい」 まるで幼子を嗜めるような声色なのに、そこには一切有無を云わせない強制力が働いている。 いやいやと(かぶり)を振ると仕方ないなと呟かれ、背後から抱え込まれた。 「自分でできないなら手伝おうか」

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