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ヤキモチ4
西園寺の片手がマツバの陰茎に絡みつく。
尿意を耐えているのにも関わらず、そんな事をされたらひとたまりもない。
マツバは西園寺の前で粗相をしてしまわないように懸命に息を詰めた。
しかし、絡みついた手は容赦なしに勃起したそこを扱きはじめる。
とたんに下腹部がムズムズと疼いてきて、精路の奥から何かが這い上がってくる気配にブルブルと背中を震わせた。
「や……やめ……っ……やめてくださいっ…旦那様っ!!………だめっ…」
マツバは真っ赤になりながら身を捩った。
強制的に排尿を促そうとする西園寺の動きを止めようと手を伸ばすが、力の入らないマツバの手はあっという間に捕らえられ壁に押し付けられてしまう。
「もっとよく見えるようにこうしよう」
そうして片足も担がれてしまい、みっともない開脚姿にさせられたマツバは羞恥と屈辱で唇を噛みしめた。
「…は……恥ずかしいです………っ…うぅっ」
マツバの訴えに男がフッと笑う。
本気でやめてほしいと訴えるのに、西園寺は動きを止めるどころかますます激しく陰茎を扱きたててきた。
「なかなかしぶといな…」
痺れを切らしたのか今度は反対の手でマツバの鼠径部の中央をグッ、グッと押してきた。
「出しなさい、ほら、出したいだろ」
「…………っく………ひぃいっ……だめ……だめっ」
排尿を誘掖するように膀胱を刺激され、マツバは我を忘れるほど泣きわめいた。
必死に奥歯を噛みしめるが快楽と苦悶に喘がされて、その口元はだらしなく弛んでいく。
口端から垂れる唾液に気を止める隙もなく、マツバは必死にやめてと繰り返した。
「ああ、やっぱりお尻が寂しいかな?」
え、という隙もなく双丘の狭間に西園寺の昂りが捩じ込まれた。
「ひいいっ……!!あああっ!!!」
さっきまで指や楔で蕩かされていた後孔は西園寺のモノをズルズルと奥に引摺り込んでいく。
「……っ中が熱くうねって絡みついてくるな…恥ずかしいというわりに感じているこの孔はなんだ」
嗜虐的な言葉に責められてマツバは啜り泣きながら腰をくねらせた。
もう、我慢の限界だった。
背後から前立線とともに膀胱を刺激され、陰茎を刺激され、排尿を促すように下腹部を圧されて押さえつけていた尿意に抗えなくなった。
チョロ……と薄い黄金色の液体が先端から溢れると、堰をきったように噴射された濃い液体がタイルの上でいくつもの飛沫を弾けさせる。
「あああっ………申し訳………ございませ………っ申し訳ございませんっ………っ」
恥ずかしくてみっともないのに、止めたくても止まらない。
西園寺は背後から余すところなくマツバの痴態を見ているようだった。
陰茎を握りこまれているため、彼の長くしなやかな指もマツバの粗相で濡れている。
その卑猥な光景にも感じてしまい、マツバの身体ががくがくと痙攣しはじめた。
「……………っあ、あっ、あっ、あっ」
西園寺を咥え込む後孔がひっきり無しに収縮する。
マツバは切れ切れに喘ぎながらその逞しい肩口に後頭部をつけると、目一杯身体を反らして男のものを締めあげた。
「凄いな…イきながら漏らしてるのか?それとも漏らしながらイってるのか?」
はしたない音をたてながら失禁する陰茎を更に扱かれてマツバは再び絶頂の淵に追い込まれる。
「ああっ、ああああっ……!!また……っ…またイくぅっ………」
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