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姫はじめ4
ふいに棒の先端が狭いその通路にぐぐっと潜り込んできた。
衝撃に目の前が弾け、腰の奥がずぅん、と重苦しくなる。
「…あ…あっ……っ」
這入っていく……
淫具の先を飲み込んだ小さな切れ込みに波打つ棒がズプズプと埋まっていく。
マツバはその恐ろしくも卑猥な光景に目が釘付けになっていた。
しかし不思議な事に痛みは感じない。
いや、もしかしたら少しはあるのかもしれないがそれを陵駕するほどの興奮と期待がそこにはあった。
西園寺がその淫具を動かすたびに、挿入している所からクチクチと濡れた音が響く。
それが自分が感じている何よりの証拠だ。
「感じてるようだな……いい子だ」
マツバの反応を伺いながら西園寺の端正な顔が歪んだ笑みを見せる。
嗜虐の色に満ちたその表情にマツバは嫌な予感がした。
「こんなのはどうだ?」
ふいに淫具の先を摘まんだ西園寺がそれをぐりっと回転させた。
たちまち物凄い刺激に襲われて、マツバの肉体にビリビリとした電流が走る。
「…ひぃっ……い…っああっ」
マツバは敷き布の上で限界まで背中を反らせて喘いだ。
縛られた縄がギチギチと軋んだ音をたてる。
「ここをこうされるとたまらないだろう?」
何度も何度も中でくりくりと回されて、マツバはひぃひぃと咽び泣いた。
淫具の隆起した部分が精路を擦るたびに、異様な快感が込み上げてきて腰の下からがドロドロに熔け崩れていくような感覚に陥る。
「…あ、あっ……ひぃっ…もう…ぐりぐりしないで……」
顔を真っ赤に染め、快楽に蕩けたマツバの口端を唾液が伝う。
容赦のない責めと淫虐に、神経は焼き切れてしまいそうだった。
「イきそうなんじゃないか?こんなにヒクヒクさせて」
パンパンに張った双果を揉まれて、マツバは声にならない悲鳴を上げた。
腰の奥から今まで感じた事のない何かが這い上がってくる。
しかし、精路を塞がれているため蜜を噴き上げる事はできない。
「くるぅ……何か、あっ…ひぃい!」
大きく開かされ拘束された下肢がビクビクと痙攣する。
「…い…いく…、いくっ、すごいの……西園寺様あぁあああっあ」
縄をギシギシと軋ませながら、マツバは法悦の彼方に放り投げられた。
身体中に広がる快楽に頭は真っ白になる。
マツバは射精を許されず、精路をいたぶられながら絶頂を極めた。
「ああ……っああっ……っ」
吐き出せないまま達したせいか、なかなか極みから降りてこられない。
西園寺はそんな過敏になっているマツバの身体に追い討ちをかけるように更に淫具を深く差し込んできた。
「んん…っひぃいいいいっっ!」
深度が深くなり、その先端が当たる場所から何かとてつもない熱が生まれてくる。
それは先程とは比べものにならないほど強烈で手に負えないほどの快楽だった。
そこを刺激されるたび、自分の肉体が何か別のものに変わってしまいそうな、そんな恐怖さえ感じる。
怖い……けれど気持ちいい。
「ここに当たるといてもたってもいられなくなるだろう?ここがマツバのいいところだ」
蜜口から突き出した淫具を弾かれて、マツバは再び絶頂を極めた。
もはやイっているのかそうでないのかの感覚さえあやふやになっている。
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