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はじめての快感
はぁ、はぁ…………
力が入らない……何、これ………………
へにゃんと力の抜けた体の全体重をアキの胸に掛ける
まだ状況が整理出来ていない俺ははふはふとひたすら肩で息をする
ぴくぴくと痙攣する体
今までに感じたことのない快感
「は、ぁ…………っ、はぁ………………」
「翔、大丈夫か?」
「ん…だい、じょ、ぶ…………」
俺の上からアキが問いかけて来る
それに必死に声を紡いで答えると、アキは俺の肩を優しくさする
しばらくそうされながら頭の中を整理しているうちに、みるみる意識を取り戻していく
お、俺さっき…………
アキにキスしながら触られてそれで…………
「うわっ!!」
「あ、やっと目覚めた?」
「へっ!?なっ、ちょっ、何これっ」
意識を取り戻すと同時に自分の体勢を見て驚愕する
アキの胸に浅くもたれ掛かり、まるでカエルのようにだらしなく開脚する姿
そしてボクサーパンツからはみ出した自身のものと、それを濡らすどろどろした液体
その姿が自分のものであると認識すると同時に、俺は瞬時に下着を上げ脚を勢いよく閉じる
おっ、俺っ…………
アキに触られてイっちゃったんだ………!
「気持ちよかった?すげえエロいイき方してた」
「へっ……!?えっ、えろっ…!?」
「ほらこれ、翔がエロいからこんなになっちまった」
慌ててアキの膝の上から退こうとすると腕を掴まれて引き寄せられた
そして今度は向かい合わせになるように膝の上に乗せられると自身の下を指差す
そこにはスウェットをも押し上げるように大きく膨らむアキの股間
「こっ、これ…………」
「ん、翔見てたらますます硬くなっちまった」
「おっ、俺見てたら………っ!?」
「そうだぜ、これでオレが翔にどんな目向けてるか分かった?」
「へっ?」
その言葉を聞くのと同時に、視界がぐるんっと半周した
気付くとベッドに押し倒され、目の前にはいつもとどこか違う表情のアキの姿
はじめて見るようなアキの表情
どこか余裕のなさそうな、興奮している獣のような顔
「オレもう我慢できない」
そう言って唇をむちゅっと深く塞がれた
「んぁ…は、アっ………ッ、んん、んぅ…」
「翔のここ、ちょっとおっきくてピンクで可愛い」
「やぁっ、だめ……っ、ん、んッ…」
「ほら、ぷっくりしてきた」
アキにTシャツをめくられた俺は、大した抵抗もできぬままアキに胸をまさぐられる
アキはいやらしく微笑みながら、俺に跨って胸の突起を指先でつまんだり引っ掻いたりして弄ぶ
それだけでビクビクッと体中が快感に包まれる
ぎゅっと顔の横にあるシーツを掴み腰をきゅっと反らせてはじめての快感に悶える
「やっぱり翔って乳首感じるんだな」
「へっ……な、なんで…」
「この間電車の中でな、乳首擦れて感じてたぜ」
「あっ、ちょっ………んっ、だめっ………」
一度手を止めて俺にそう告げる
そして俺の反応も待たないまま、また胸に指を這わせてくすぐったく擦る
ヤバいヤバいヤバいヤバい
これどう見ても、俺いまアキとエッチなことしてる
どうしよう、止めなきゃなのに
なのに気持ちよくて、止められない
慣れたような手つきで俺の体をまさぐり、胸だけでなく腰や脇腹にも滑らかに手を滑らせていく
くすぐったいような、それでいてどこか気持ちいいような感覚が体を包む
「ひぁっ………!なっ、なにっ…….!?」
すると今度は俺の乳首を生温くてねっとりとした何がが包み込んだ
わけも分からずに、俺はただ正直な体に従って声をあげる
気付くと俺の胸にアキが吸い付いている
そしてちゅ、ちゅっと卑猥な音を立てながら胸の突起を吸われたり舌で捏ね回されたりする
なっ、なにこれっ…………
アキに乳首舐められて、体が…………っ
「気持ちいい?ここ、また勃ってる」
「んんっ……だめっ、アっ………んっ」
「翔かわいい」
「はぁっ…ん、だめっ、だめっ………ッ」
そう言うとアキは胸を舌で転がしながら、精液で濡れたものを無理矢理仕舞い込んだ下着の上からツンツンと指で刺激する
胸と下からくる快感に、背中を弓なりにして耐える
アキの吐息が乳首をじれったく刺激する
右手と舌で乳首を弄びながら、左手で俺のアレを下着の上からくにくにと擦る
もうっ、何が何だか分からない………っ
アキに触れられるところ全てが気持ちよくてふわふわして
こんなに気持ちいいの、俺はじめて……
やだ、じれったくしないで……………っ
もっと触って……………っ!
「やっ…ン、ちょくせ、つ、さわって………っ」
「えっろ………」
「もっと……っ、してっ……!」
はじめての快感についに理性がぶっ飛び、俺は目一杯腰を揺らしてアキの大きな手に股間を擦り付けた
それだけで一気に快感が増す
薄く開けたまぶたから、アキの笑った顔が見えた
その瞬間、一気に下着を下ろされる
下着からぷるんと勃起したアレが飛び出した
俺のそれはさっき出した精液が糸を引き、また先端からとろとろと先走りが溢れている
俺のこんな恥ずかしい姿、アキに見られてる……っ
俺の頭をほんの少しの羞恥が通った
だがそんなもの、アキから与えられる大きな快感には叶うはずもなく
俺は必死に腰を揺らしてアキを誘ってしまった
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