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うれしい
「あっ、あー…ッ、ンン…ぅああ、んっ…」
「………っ、はぁ、っ」
「うう……っ、ぁ、あっ………」
アキの太いものがぐちゅ、と卑猥な音を立てて俺の中に押し進まれれいく
そのたびに腰がガクガクと震え、お腹の中がじわじわと焼けるように熱くなってくる
「もっ、あきのっ…でか、すぎっ……!」
「〜〜ッ!!またそういうこと言う……」
「ひぁあっ!!っや、ばかっ……ナカで、おっき、く…」
「翔が煽るからだろ?」
はぁ、とアキの熱い吐息が掛かる
お腹の中でドクドクと脈を打つようにアキのものが更に太く硬くなる
ま、まだこんなに大きくなるなんて………っ
ぐっと瞑った目を少しだけ開けてみるとさっきとは打って変わって余裕がないような、眉間にしわを寄せてキツそうな表情をしていた
俺の腰に触れる大きな手によりいっそう力がこもる
お腹の奥が熱い
だけど今、アキと繋がれている
だからもっと、深く
「んんんッ………!」
「翔、奥まで入った……」
「ほんと……っ?んっ……はぁ、はぁ…っ」
「ん、オレの、ここまで入ってんだぜ」
アキが俺のお腹を人差し指でトントンと叩く
どうやらアキのものが俺の中のこんな所まで挿入っているようで、アキは満足そうに笑っている
必死に息を落ち着かせ、アキに示されたお腹に手を当ててさすってみる
ここに、アキのが………………
痛かったし苦しかったけど、それでもやっとのことでここまで辿り着けたんだ
今までたくさんすれ違ったり勘違いしたりしてきたけど、やっと、やっとアキとひとつになれた
別に体を繋げることだけが恋人らしいわけじゃない
それでもアキがこれを望んで、俺もそれに応えたかった
今この瞬間それが叶ったと思うだけで、痛みや快感に耐え強張っていた顔がほころび、なぜか笑みが溢れる
「あきっ…ッ、おれ、うれし、嬉しい……っ」
「翔…オレも、すっげえ嬉しい……」
「おれっ………しあわせ…っ、うれし、っ……」
「オレも、すっげえ幸せだよ」
笑いと一緒に涙をも溢れてくる
ぽろぽろと大粒の涙が溢れて止まらなくて、両手で顔を隠しながら素直に気持ちを言葉にする
“嬉しい”だなんて言葉、俺はあまり口にしない
“幸せ”も、俺には恥ずかしくてなかなか言えない
だけど今この瞬間は、恥ずかしさなんて関係ない
嬉しくて幸せで、もっともっと言葉を紡ぎたくなるんだ
またこつんとおでこをくっ付けられる
そしてアキは眉間にぐっとしわを寄せ、噛み締めるように無邪気に笑う
嬉しさでまた涙が溢れてくる
もう涙なんて自分でコントロール出来なくて、雫は赴くままに頬を滑って落ちていく
だめだ、俺
やっぱり泣き虫が直らない
そんな自分がどうにも可笑しくて、同時に笑顔も溢れる
「ばか、嬉しいなら泣くなよ」
「っひ、だって……ッン、だって…っ」
「もう、オレも釣られちまうだろ……っ」
「ううっ……だって、っ、とまんないの………ッ」
そう言ってアキが笑いながら俺の涙を親指で優しく拭ってくれる
アキがこうやって涙を拭いてくれるから、泣き虫は直さなくてもいいかなあなんて、ちょっとだけ思ってしまったのは内緒だ
一度優しく唇と唇を触れさせる
もったりとした柔らかいキスは、自分じゃどうすることも出来なかった涙をすっと止める
「翔、苦しくないか?」
「んっ、だい、じょぶ…………っ」
「少し動かしてみても大丈夫そうか?」
「んッ………だいじょうぶ…っ、して……っ」
最後の涙の粒を拭き取られると、少しずつアキの体が前後に揺れ出した
ぐちゅ、と音を立てて俺の中に入っていたものが抜ける感覚がビリビリと俺の体を伝う
「ンッ、ぅあ…あっ、ああー…はぁ、んッ」
「痛くないか?」
「だい、じょ、っあ……ぶ…んんっ」
「よかった、もう少し動かすぞ?」
抜けたと思ったものがまた俺のナカに押し込められる
奥の壁にこつんとぶつかると、再びゆっくりと引き抜かれていく
いやらしい音が俺の耳を犯す
それに意思に逆らって溢れる自分の情けない声も
抑えようと思っても抑えることのできない口から嬌声を腕で物理的に抑える
どう考えても可愛いとは思い難い自分の声がだんだんと恥ずかしくなってがぶっと自分の腕に噛み付く
「あ、こら、噛むなって」
「うぅ〜〜ッ、んむぅ、ん…んんッ」
「うーじゃねぇの、好きなだけ声出して」
「あうっ………やっ…だめ……ッ」
アキが俺の腕を握って口から引っぺがす
剥がされた腕には噛み付いた俺の歯型が赤く残っている
「ほら、歯型付いちまっただろ」
「ぁう…っ、だって、こえっ、きもちわる、いし…ッ」
「もう、気持ち悪くなんかねぇって」
はぁ、とアキがため息を吐き、俺が噛んだ腕に舐めるようなキスを落とす
そして俺の手をぎゅっと握って俺が腕に噛み付かないよう強制的に制御する
口でのキスはエッチなのだってたくさんしたのに、なぜだか間接キスの方が恥ずかしく感じてしまう
きゅっと唇を噛むと、今度は唇にキスをされ舌を入れられる
「ん、んんっ………ぅ、ンっ………ッ」
「な、もっといっぱいエッチな声聞かせて」
「アっ……だめっ、ああっ…やっ、ンっ」
「ほら、すげえ可愛い、もっと出して」
とん、とんっと少しずつ速くなるピストンに声を抑えることが出来なくなった
自然と後ろの痛みは消えて、奥の気持ちいいところを擦られるたびに腰が跳ねる
俺、はじめてなのに…………っ
エッチもセックスも、はじめてなのにっ………
こんな声出るくらい感じてる………………っっ
涙目でアキを見上げると、その国宝級に整った顔は少し意地悪に微笑んでいる
それに恥ずかしくなって目を逸らすと、またとん、とんっと腰を打ち付けられる
アキ、もしかしてドSかもしれない………
なんて勝手に思い込んだ俺の体が変に身震いした
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