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抜きっこ
「ぅあ、ばか、やめろって……んんっ!!」
「少しだけだから、な?」
「な?じゃないっ!!アっ…ここ学校っ!!」
「大丈夫だって、ちょっとだけ」
晴れた日の午前中
昨日返ってきたテストで赤点も全て回避できたし、今日は朝からご機嫌のはずだった
それなのに俺は今しんと静まり返った保健室の窓側のベッドでアキに絶賛襲われ中
もうすでに不機嫌真っ盛りである
なぜか急に盛りだしたアキに両腕を押さえられ、首筋を吸われる
「ンっ、ばか、なんで急にっ……アキっ」
「だって1限の体育の時の翔がエロかったから」
「お、俺のどこがえろっ……こらやめろっ!」
シャツのボタンをブチブチッと全部開けられ、首筋や鎖骨のあたりをねっとりと舌で舐められる
ベッドに押し倒された俺はいくら抵抗しようとアキの体を押しても力では到底敵うはずもない
「無防備に腹なんか出しちまってさ」
「っ!あれはっ……濡れたから…っ」
「オレ以外の人にも肌見せたりするんだ?」
「なっ…男同士なんだから問題ないだろ!」
どうやらアキが突然盛った理由は俺にあったらしい
というのもさっきの1限の体育が終わる頃、グラウンドでサッカーをした俺たちは外にある水道で汗を流していた
だが途中からサッカー部や野球部の男子がふざけて水を掛け合い始め、結果俺もそれに混ざってびしょ濡れになったのだ
その時の一部始終を、隣で座っていたアキに見られていた俺の現状がこれだ
「あんまり無闇に晒すとキスマーク見えちまうかもな?」
「じ、じゃあ付けなきゃいいだろ!!」
「それは無理」
「んッ………もうっ、吸うなってば……っ!」
ギシギシと鉄製のベッドが妙にリアルな音を立て、俺の羞恥心を掻き立てる
いらやしい顔をしたアキを必死になって止めるも、やめてくれる気はさらさらなさそうだ
アキはまだ少し赤く残る1週間前のキスマークを上書きするように吸う
チクリとした感覚を胸のあたりに感じると、そこには赤いキスマークが新たに付けられている
「汗!汗かいたから!汚いってば!!」
「ん、ちょっとしょっぱい……」
「だからだめだって言ってるんだ……っ!」
「汚くねえって、すげえ興奮する」
今度は首筋のあたりをぺろりと舐められる
少しくすぐったくて腰が跳ねるが、それでも俺は負けじと抵抗する
なんでこいつはこんなに盛りまくるんだっ………!
ヤる前は手すら出してこなかったくせに!!
どうやらこの男は、一度シてしまったことで箍が外れてしまったらしい
実はここ1週間の間でもう何度か襲われかけている
もちろん隠れてキスをする程度なら許しているが、学校での本番行為はお断りだ
「バカアキっ!この変態っ!強姦魔っ!!」
「うわ、酷いこと言うなぁ」
「アっ……!もっ、そこ、だめだって……」
「ほら、気持ちよくなってきた」
アキの胸をドンドンと叩いて抵抗していると、急に胸のあたりにぴりっとした鋭い快感が走った
自分の胸のあたりに視線を向けると、案の定アキが俺の胸にしゃぶりついてちゅうちゅうとそれを吸っている
そしてあろうことか、硬いなにかを俺のお尻にぐりぐりと擦り付けてくる
「ひぁっ……ちょっ、硬くなってる……っ」
「ん、ちょっと勃っちまった」
「ばかっ……!擦り付けんな……っ!」
「な、扱き合うだけでいいから、シよ?」
「う、あぅ…………」
俺の乳首を舌で刺激しながらアキが甘えたように言う
まるで寂しがりやの子犬のような顔をして強請られると、どうにも強く抵抗出来なくなってしまう
首を横に振らない俺にアキはにんまりと笑うと、自分のベルトを手際よく外し出す
そしてズボンと下着の前の方を同時にぐっと下げ、緩く勃起したそれを取り出した
「な、なんでおっきくしてんだよぉ………っ」
「翔触ってたら興奮しちまったの」
「このっ……!わがまま…!強姦魔……っ!」
「はいはい、強姦魔です」
今度はSっぽい雄の顔をして俺を誘う
そんな顔で誘われると、体がびくびくと震えてますます抵抗なんか出来ない
せいぜい頭に浮かぶ悪口をぶつけるだけしか出来ない
「んっ……んんッ………ぅ、ンっ……」
「ほら、翔も勃ってきた…」
「ん、んっん………ぅ、ふっ…ンっ……」
あ………俺またアキとエッチなことしてる…………
しかも学校で…………っ
アキがちゅうっと俺の唇に吸い付き、舌を中へと潜り込ませて俺の口内を弄ぶ
アキの濃厚なキスに思わず気持ちよくなってしまい、自分自身も舌を絡めに行ってしまう
そんなキスをしていると自分のものも少しずつ頭を上げ始め、それに気付いたアキにベルトを外される
「ん、んっ………アキっ…………」
「授業、ちょっとだけサボっちまお」
「ん……っ」
一度唇を離されると、下着を下げられ俺のものもぷるんと顔を出す
もう一度ちゅっとキスをされると、完全にその気になってしまっていることに気付く
「んっ、あッ……ん、んんっ……」
「ふっ………翔、きもちーな?」
「ん、んっ………あっ、だめっ………」
アキが自身のものと一緒に俺のを握って同時に扱き出す
俺はそれに合わせてカクカクと腰を振り、与えられる快感に悶えた
しばらくアキにそうされているうちに2限目開始のチャイムが鳴った
「んんんっ………………!!」
「ッ………………!」
それと同時に俺とアキのものから精液がびゅっと噴き出し、それをアキが器用にティッシュでキャッチする
制服ひとつ汚さずにそれを終えた俺たちは、余韻に浸るようにはぁはぁと浅く息を吐く
アキが俺のものを拭き下着を被せると、自分のものもすぐに閉まってベルトを締める
アキの動きに釣られるように俺もベルトを閉めようと手をかけた、その時だった
ガラガラッ
俺たちのすぐ隣の窓ガラスが開き、外から見覚えのないヤンキーが窓枠に乗り上げて来た
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