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みんなの知らないアキ
「んっ、んんっ………ぅ、あっ…」
「っ……………はぁ……」
「あき………っ、そこ…………っ」
「ここ好き?」
アキのと一緒に握られ、何度目かの兜合わせ
俺はどうすることも出来ない手持ち無沙汰な右手でぎゅっと頭の後ろのクッションを掴む
先端の出口のところを引っ掻かれるのが気持ちよくて思わず反応してしまうと、それを察したアキが何度も同じ刺激を与えてくる
「あぅ…………っ、ん、んんっ……」
「きもち?」
「んっ………!…………お、れも………っ」
「一緒にしてくれんの?」
アキの問い掛けに頷く
だけど自分だけ何もしないなんてまるでマグロみたいで嫌だった俺は、2本のものを扱くアキの右手に自分の左手を添える
ただ添えただけだが、あくまでお手伝いをしているつもりの俺はアキの少しSっぽい問い掛けにもうんと頷く
「あき……っ、あき……………っ」
「ん、チューな」
「んんッ………ん、んぅ………ッ」
「翔は本当にキス好きなのな」
今度はキスがしたくてアキにそれを間接的に訴えると、察しの良いアキは俺の求めるものを簡単に言い当ててくれる
そして俺の唇をねっとりとしたキスで塞ぐと、手を動かしながら舌を吸われる
だけど俺は、単純にキスが好きなわけじゃない
「あきとっ………するから、すきなの……っ」
唇を解放された俺は、日々思っていたことを珍しく素直にアキに伝えた
そしてぐっと体を起こすと、今度はアキの唇に自分からキスをする
すると途端に目の前の男前な顔が赤く染まっていく
そして俺の体を撫で回していた左手で口元を隠しぶるぶるっと震えた
「っ〜〜〜〜………」
「?アキ…………?」
「……っ、翔のせいで一瞬出そうになっちまった」
「あ………ご、ごめ…………」
目の前の真っ赤な男前は、ぐっと眉間にしわを寄せ吐き出しそうになるそれに耐えていたようだった
思わず謝ろうとするも、出しちゃだめな理由はないことに気付き言葉を止める
するとまた急に、今度はさっきよりも激しく唇を塞がれた
「んむっ……ん、んンっ………ふ、んっ……」
「翔、しょうっ…………」
「んんんっ、ん、ンっ…………ぅ、んむっ」
「翔好き、すげえ好き………っ」
クッションを掴んでいた右手を取り上げられて、そしてアキの左手にぎゅっと握られる
そしてアキからの激しく濃厚なキスをされながら、もう片方の手で硬く勃起したものを擦られる
アキの濃厚で脳みそを犯すようなキス
まるで体にイケナイ麻薬でもぶち込んだかのように、俺を乱れさせていく
「あっ、ああッ………ぅ、あっ……!」
「ん、イきそ?」
「んっんっ……!いく、いくっ………!」
キスで脳内を犯され、いよいよ射精感がマックスまで登り詰めた
またもや察しの良いアキに勘付かれ、それに素直に頷くとアキは意地悪な顔をする
アキのこんな意地悪な顔
きっとみんな、知らないんだ
クラスの女子も
親衛隊の人たちも
今日アキに告白したあの子だって
アキは優しくて爽やかでキラキラの王子様だって、みんなそう思ってるんだ
俺しか知らないんだ
だからやっぱりアキは“俺のもの”
「ほら、イきな?」
「んっ……んっんっんっ………あっ、だめっ」
「ん、腰浮いて来たな」
「あッ……あ、んっ……んんんっ、あぁっ」
意地悪な顔をしたアキが、俺の射精を促すように強く扱き始める
自分のものも一緒に擦っているはずなのに、アキはなぜだかまだ余裕そうにしている
だけどそんなことに構う余裕など俺にはなくて、アキの手から与えられる刺激に腰を浮かせると無意識にカクカク揺らす
「あっ、あっあっ……んぅ〜〜〜〜〜ッ!」
そして限界に達した俺は、硬く勃起した自身のものからびゅうっと勢いよく吐精した
吐き出された自身の精子は剥き出しになった自分の腹部をべちゃりと汚し、おへそには水溜りならぬ精液溜りを作っている
「はぁ………ぁ、あっ…………」
「イキ顔エッロ………」
「はふ…………ふ、ぅ………ん……ッ」
「ここもすげえエロい」
余韻に浸ってはふはふと浅い息を吐く俺
アキはそんな俺のおへそに溜まった精液を人差し指ですくうと、それをぺろりとセクシーに舐める
俺のことをエロいだなんだと言っているが、俺からすればアキの方がよっぽどエロだ
だけど今の俺には反抗するような気力もなくて、ただひたすら虚ろな瞳でアキを見つめることしか出来ない
「な、オレもここに掛けてい?」
「んあ………?」
「ちょ、違う違う、口は閉じなさいって」
「んぐ」
トントン、とアキが俺のお腹を指でつつく
てっきり口に出したいのかと思い、俺は口をぱかっと開けてアキを見上げると笑いながら否定されてアキの手で口を閉められる
「翔、ちょっと見ててな」
「ん……………」
そう言ってアキが勃起した赤黒いものを擦り、俺の上で自慰行為を始める
それを俺は言われた通り大人しく見つめ、目の前で揺れる
アキのものを目に焼き付ける
すごぃ………アキが、オナニーしてる………
「ふっ……………っ、はぁ……ッ」
「ん……………っ」
「翔、出すぞ…………?」
「んっん…………っ」
「くっ……………………っ!」
しばらく擦っていると、いよいよアキも射精感を感じ始めラストスパートをかけるように手を速める
アキの言葉にこくこくと頷くと、その瞬間アキのものからびゅっと勢いよく子種が噴き出した
勢いよく噴き出したそれは俺の腹部に掛けられ、さっき出した俺の精液と混ざる
「オレと翔の精子混ざってる」
「うわ…………いっぱい……」
アキが人差し指で俺の腹に掛かった2人分の精液をぐちゅぐちゅと混ぜ合わせる
もうどちらのものかも分からなくなったそれは、とろりと粘り気を含んだままアキの指を汚した
やば………俺いま、アキとすっごいエッチなことしてる…
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