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負けない想い

「ひぁっ……あっあっ……ん、んぁっ…!」 「っは………」 「あっあっあっあっ……ン、ぁっ……」 「はぁっ……………」 いよいよラストスパートなのか、アキの攻めがかなり激しくなってくる 俺に優しい顔を向けることもなく、むしろ獣のような表情で俺を犯すアキ やっぱりキラキラ王子様より強い騎士の方が似合いそうだ 恥ずかしげもなく大きく股を開き、両手でぐっと頭の後ろのクッションを掴む ぱちゅんぱちゅんと激しく腰を打ち付けられ、揺れる俺の勃起したものからも精子のかけらが飛び散る 「ひぁっ、あっあっ……ン、んぁっ」 「こっちもデカくしてあげんね」 「ひゃああっ…!だ、だめっ…そこっ…!」 「んー?」 すると最初に舐めてもらえなかった右の乳首に、アキの舌が這わせられる そして左の乳首と揃えるかのように、ぎゅっときつく吸い付いて強い刺激を与える さっきよりも敏感になった俺の体は、さっきの倍以上の快感を覚える だけど俺の“だめ”は勝手に“もっとして”に変換され、俺が首を振るほどアキの攻めは激しさを増していく 「んぁあっ…あっ、あっあっあっ……!」 「ほら、おっきくなったぜ」 「あぅ………うぅ……………っ」 アキが俺のそこから口を離し、一度指でパチンと弾く ぷるんと揺れたそこに目を移すと、アキの唾液でキラキラと濡れた俺の右乳首は左同様ピンと勃ち上がり乳輪はぷっくりと浮き出ていた この間まではこんなじゃなかったのに たった半月で、完全にアキに体を作り替えられ始めてしまっている 「あきっ……だっこっ、だっこ…………っ!」 「だっこがいいの?」 「んっんっ……だっこ………ッ」 「ふふ、おいで」 俺の腰を掴んで腰を振るアキに手を伸ばす そして両手を広げて抱っこを求めると、アキはセクシーに笑って俺の手を背中に導く そしてぎゅっと俺を抱き寄せると、軽々と俺の体を持ち上げ自身の膝の上に乗せた 「よいしょ、っと…」 「っひぁあっ!!!」 体勢を変えたことで、さっきとはまた違うイイところをぐりっと強く抉られる 電流が流れるような快感に激しく腰を反らせると、俺が後ろに倒れてしまわないようアキがしっかりと支えてくれた 「はひ………っ、ん………ッ、ん…」 「そろそろ疲れて来ただろ?」 「……ん…………っ、だい、じょぶ…っ」 「もう、無理しねえの、そろそろイかせるからな?」 「んっ…………………っ」 はふはふと浅く息を吐く 少しずつ体力の限界が近付いていることを自覚する だけどアキが満足しているか心配で、俺は問い掛けに大丈夫だと答える それでもアキは俺の全てを見破って、いよいよラストの宣言をかけた 次の瞬間、大きな背中にぎゅっとしがみつく俺の股間をアキの右手が擦って刺激し始めた 「ぅあっ……あっ、ん、んンッ……あっあっ」 「ほら、ちゃんと掴まってろよ?」 「んっ……!んぁあっ、あっあっあっ……!」 「っは………すっげ……………っ」 アキは俺のを扱きながらも、ずんずんと激しく俺を突き上げてくる ずるんと肩からずり落ちるぐちゃぐちゃになった白いワイシャツ だけどそんなのを正す暇も余裕も、俺には一切ない シャツの上から触れられる腰にはアキの手から発せられる熱がじんじんと伝わってくる 「だめっ……い、きそ………っ、いくっ……」 「ん、好きなだけイって」 「んぁあっ、だめっ、いっしょ、だめっ……!」 「だめじゃねえだろ?ほら」 俺の脳みそすら犯すような強い快感 俺はそれに逆らえず、アキにガンガンと揺さぶられて声を上げる 次第に体が射精感を感じ始めそれを伝えると、アキはますます俺へ与える刺激を増やす アキの手で作り替えられてしまった俺の体 たった半月前は、こんな快感知らなかった 自分がこんな快感でイくとも、こんなにエッチなことをしていることだって考えてすらいなかった だけどアキが“俺だけ”にくれるものだから、俺はそれを素直に受け取りたいんだ 「あきっ…………すき、すき……っ!」 「ん、オレも好き、すげえ好きだよ」 「おれのが、すき、なのっ………!」 「ふふ、嬉しい、まあオレの方が好きだけどな」 激しく揺さぶられながらも溢れるように自然と口から出た“好き”の二文字 正真正銘、俺の本当の気持ち 俺は勉強もそこそこだし 運動も苦手だし ゲームもあんまり上手くない それに喧嘩だって強くなければ歌も下手だ そのくらい、俺が他人より優っていると誇れるものなんて無い だけど だけどアキを好きだと想う気持ちは、他の誰にも負けないよ だからごめんな みんなの憧れを奪って悪いけど絶対に俺負けないから アキをおもちゃにする連中になんか、死んでも負けないから

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