「次はさ、猫カフェに行って…」 「うん」 「映画とか水族館とかにも行かなきゃな」 アキと一緒に湯船の中 一緒にお風呂に入るのももう3回目、少しずつ慣れてきて俺は我が物顔でアキの膝の上を占領する 今日はなぜだかいつもの乳白色の入浴剤ではなく、ほぼ透明に近い入浴剤を入れたアキ 俺は白いのが気に入っているが、この花みたいな香りも悪くない 「1日じゃ無理だろ」 「ん、だから何回も行くの」 「何回も？」 「そ、何回も」 アキが指を折りながらデートで行きたい場所を挙げていく 映画館と水族館を同じ日には行けないよ、と指摘するとアキは数回に分けて行くと言ってにこりと微笑む だったらいいか、と思い俺はランチバイキングと言いながらアキの中指を折り曲げる ふぅ、と息を吐き背もたれもといアキにぐっと寄り掛かる 男2人で風呂なんて狭いだけだと思っていたあの頃が懐かしいくらいにリラックスする俺 天井を見上げるとぽたり、ぽたりと小さな水滴が滴ってくる 「明日も夜までいる？」 「うーん、夕方くらいまでかな…」 「そっか、寂しいなー」 「次の日学校で会えるじゃん」 「あは、そっか」 ぎゅ、とアキが俺の腰を優しく抱く そして俺の肩に顎を乗っけると、甘えるように擦り寄ってきて耳元で囁く 今のアキは甘えん坊で寂しがり屋のワンちゃんだ 可愛いな、と内心思いながらアキの髪を撫でようと手をお湯から出した時だった 「んっ？」 お尻に何か、硬いもの 尾てい骨のあたりに違和感を感じる その硬いものは俺のお尻をまるでわざと刺激するようにお湯の中で動き、お尻の肉の間を刺激する それがお尻の穴に擦れると、体がびくっと震える 「あっ……ちょっ……」 「んー？」 「何か、当たってる………っ」 「んー？？」 アキを見上げてそれを訴えるも、アキはとぼけたように誤魔化し答えてくれない それどころか俺のお尻をその硬い何かでもっと強く刺激してくる こ、これアキの……………っ 何で勃って…………っっ 「ひぁっ…………！」 すると今度は、俺の両胸にもぴりっと強い刺激が走った 不意打ちの快感に思わず高く声が漏れる 腰はビクンッと跳ね、そのせいでもっと自分のお尻に刺激を与えてしまう 気付くとアキの両手は俺の胸 まだ柔らかい胸の突起を、くりくりと強く抓っている 「ちょっ、なにっ………」 「んー？エッチしたいなーって」 「き、昨日もしたじゃん…………っ」 「だから翔がその気になるように襲ってんの」 俺の両手は自由なまま だけど俺にはその手を使って抵抗するという概念は無く、与えられる快感にか細い声でほんの少し反抗するだけ 無意識に腰をぎゅっと反らせて胸を張ると、アキがもっと俺の乳首を強く抓ってくりくりと弄ぶ 「んぅっ……ん、ンっ…………」 「んっ………………」 「んんッ……ん、ぅ、んッ…………」 「な、翔…………」 アキを見上げると、その隙を突いて唇を奪われる そのままぐっと顎を持ち上げられ口内を分厚い舌でまさぐられ、ちゅぱちゅぱと唾液を注がれる その間もアキの手は俺の乳首を刺激し、あの時の不器用さなど微塵も感じない 「ぷはっ…………はっ、は…………っ」 「な、しょーう………」 「んっ………あき、あきっ……………」 「エッチしたくなった？」 唇を解放されると、耳元で息を吹きかけるように囁かれる さっきの甘えん坊な子犬は猫かぶり アキの本性は、肉食でドSな狼だと気付く だけどそんな狼の声は、俺の骨まで揺らして全身を痺れさせる だめ、昨日もしたのに…………っ またエッチ、したくなっちゃう…………っっ 「な、翔、エッチする？」 「んっ………する………………っ」 「ここ、オレの入れていい？」 「んっんっ…………」 アキのあからさまな誘惑 もう少しずつ頭が快感に呑まれ始めている俺は、アキのエッチな問いかけに何度も頷いた 自分の胸に目を落とすと、アキのせいでもうしっかりと硬くなり乳輪はぷっくりと浮き上がっている アキに弾かれると俺の乳首はぷるんと揺れ、そんな自身を見てますます感度が上昇する 「こっちも少し勃ってる」 「んん………っ……」 「ほら、お湯白くないから見えるだろ？」 「あっ……！だから、お前………っ」 いつもは白い入浴剤 だけど今日はなぜだかアキが、透明のものを湯船に入れた その理由が今分かった アキは初めから、このつもりだったと アキの企みを遅くも見抜いた俺は、残った力でばちゃんと飛沫を立てアキの顔にお湯を掛ける それでもアキは掛けられたお湯ですら自らの魅力に変えるように前髪をかき上げる そんなアキに思わず見惚れてしまう馬鹿な俺 この後逆上せてしまうとも知らずに、俺はアキに身を委ねた