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新たな問題

月日は過ぎ7月後半 あと少しで、俺たちの夏休みが始まる 「あぁっ……ん、んっ………!」 「翔、かわいー………」 「ひゃっ、あっ、ア……んんッ、あぅ…っ!」 「っ………はぁっ……」 アキと付き合ってあと数日で2ヶ月が過ぎようとしている頃 俺はアキの自宅で、アキとの性交渉の真っ最中 もう何度シたかよく覚えていないが、多分7回目か8回目くらいだったはず ベッドの上で素っ裸の俺 そんな俺をアキがガツガツと激しめに腰を振り、俺は大きく脚を開く 床には脱ぎ散らかされた2人分の服がまるで絨毯のように広がっている アキとの恋人生活もそれなりに充実している この間は学校の帰りに猫カフェに連れて行ってもらったし、今度の休みはランチバイキングと映画館に行く予定も既に立ててある アキとの生活は平凡だった俺の生活に彩りを添えてくれて、口では言えないけど毎日が楽しい それにアキとのセックスにも少しずつ慣れて来て、週に2回程度のそれを楽しみにしている自分もいる 「んん〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!」 「くッ…………」 ほぼ同じタイミングで射精する 俺は自身の腹の上にぷしゅっとそれを噴き出し、アキは俺の中で出す 少し余韻に浸ってからアキが俺の中からそれを抜くと、アキのものの先端にはとっぷりと溜まった真っ白の精液 最近アキが俺の要望に少しでも近付けるようコンドームを新しくしたそうで、0.01ミリのものを使っている 爪で引っ掻けばぷちんと穴が開いてしまいそうなくらいに薄いそれを、アキは器用に自身のものから外して口を結ぶ 「はぁ………は、ぁ………」 「翔、おつかれ、体きつくないか?」 「ん……だいじょぶ………」 「そっか、よかった」 仰向けに寝そべる俺の横に腰掛けたアキが、俺の体に付いた精液を柔らかいタオルで拭き取ってくれる 自分の体が綺麗になると、俺はごろんと体を半回転させてうつ伏せになりぺたんと体を平べったくする 「ふぅ…………きもち、かった………」 「気持ち良かった?」 「うん………アキは……………?」 「ふふ、オレも気持ち良かったぜ、ありがとな」 うつ伏せになった俺の体にアキがキスを落としていく 時折ちくりと痛むアキのキスは、赤い痕を俺の体に残していく ふぅ、とゆっくり息を吐くと体の力が抜けて俺はすっかりリラックスの体勢に入る もう疲れたし、お風呂は明日の朝でいっか……… 「アキ………ねる……………」 「ん、お風呂は明日な」 「んっ………アキも一緒に寝よ…」 「はいはい、電気消すぜ?」 惰性に身を任せもう寝に入る もう晩ご飯も既に食べているし、歯磨きも終わっている 明日は木曜日だが、今日はアキの家にお泊まりするために制服のシャツも持って来た 明日学校に行くための準備は万端なので、俺は疲れた体を癒すためアキと共にベッドに潜った 「翔、おやすみ」 「ん…………おやすみ………」 小さなオレンジ色のライトひとつ 暗くなった部屋で、俺たちはおやすみのキスをして眠りに着いた 深夜 「ん…………」 街の明かりもすっかり消えてしまった頃 俺は喉が乾いて目を覚ます 寝ぼけた頭でゆっくりと瞬きをし、疲れ切って重たい体を起こそうとした時だった 「はぁ……………」 隣から聞こえる、深いため息 そして俺を気遣いながら立ち上がる、シーツの擦れるような音 どうやらアキも起きたようで、俺はアキの後ろをついて行こうと上半身を起こしかけた その時 「はぁ………足りねえなぁ………………」 へ……………? 聞こえてきた低い声 重たいため息を含んだその声の主は、まさしく俺の恋人である広崎輝本人 俺は反射的に体をベッドに戻し、なぜか誤魔化すように体を丸めて顔を隠す 「………今日も、抜くしかないか………」 ぼそりとそう呟き、静かに扉を開けて廊下へと出て行ってしまうアキ 磨りガラスでよく分からないが、明かりはトイレの方から漏れている 足り、ない………………? 抜くか、って……………… 「………アキ…………………?」 広くて静かな部屋に、俺ひとり だけど俺の心臓はどくんどくんと、少しずつ煩さを増していく 涼しいはずの部屋なのに、俺の額を小さな冷や汗が伝って落ちていく 小さな声でアキの名前を呼んでも、しんと静まり返った部屋に返事はない 抜くって……自分で……………? 今日“も”……………? リラックスしたはずの体が一気に強張っていく 今日もたくさん愛を注がれた唇はぷるぷると小刻みに震え、頭が混乱してくる アキとの性交渉 俺はいつも気持ちがよかったし、とても満足した状態で眠りに着いていた アキもそうだと思っていたし、現にアキはいつも俺に気持ち良かったよありがとうとお礼を言ってくれる だけどもし、アキが本当は俺との行為に満足出来ていなくて いつも夜な夜なこうやっていたとしたら………? 俺の独り善がりなセックスをしていたとしたら……? 俺、どうしよう……………………っ

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