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壊れた理性

「ん…………っ」 「翔………っ」 「んンっ……!!」 俺から重ねた唇をそっと離し、ぱちぱちと瞬きをしながらアキの間近にある顔を見つめる するとアキの腕がガバッと俺を強く抱きしめ、むちゅっと唇を塞がれる 予想外のアキの行動に少し体が驚いてしまうが、それでも俺は状況を理解すると目を閉じそれを受け止める 「んッ……んぅ、ン………っ、んん…っ」 「はぁ………っ、翔………っ」 「んンっ……ぅ………んっ、んんっ…!」 ぐっと体をベッドに押しつけられ、逃げ場のない激しいキス 俺の手はアキに捕まえられぎゅっと握られているので、それこそ抵抗も逃走も無理 だけど俺は、抵抗する気も逃げる気も皆無 すると俺の中途半端に開いた穴に、先ほどから硬く勃起し続けているアキのものがぴたりと当てがわれた あ…………くる…………………っ 「翔、本当にいいのな?我慢しなくて」 「んっんっ……い、いいっ……」 「本気だな?もう聞かねえぞ?」 「んっ………!し、て………っっ!」 そして俺の前髪をめくりこつんとおでこ同士をくっ付けると、低く通った声でそう尋ねた その低い声は何とも言えぬ真剣さと、余裕の無さを醸し出していて振動が耳から全身へと伝わる ぶるぶるっと身震いする体を押さえながら、俺はアキの言葉にこくこくと何度も頷いた 我慢なんて、いらない…………っ アキの好きに、されたいの………っ! 「ひぁあああんッッ!!!」 俺が頷き肯定したその瞬間、ごちゅんっ!と音を立ててアキのものが一気に奥まで入れられた 雷に打たれたような衝撃が体を走り 鋭く尖ったような快感が津波のように俺の体に襲い掛かってくる 俺は押し出されるように高い声で啼き、ぎゅんっと腰を反らせる だが俺のそんな様子も気にすることなく、アキは俺の腰を掴んで正常位でピストンを始めた 「あ゛っ……あ゛っあっ……!んぁっ、あぁっ!」 「っ…………はぁ………っ」 「んぉ……っ、あっ、ぅあ…ッ、ひぁあっ!」 「はぁ………すっげ……………」 今までと明らかに違う、激しく抉るような腰付き 強く打ち付けられる皮膚は高く弾くような音を響かせ、俺の嬌声と共に部屋中に充満する これまでだって、それなりに激しく抱かれたと思う 俺にとってはそれが普通の人間の限界かな、とつい数秒前まではそう思っていた だけど違った やっぱりアキは、普通じゃなかった 天下一品の整ったビジュアル 頭脳明晰でスポーツ万能 その上人柄も人当たりもよく、人懐こい性格 たまに見せる甘えたような顔や誘ってくる雄の顔も、この世のものとは思えないほどの美形 ついでにセックスのテクニックも最高級 目の前のこの男は、天から二物を与えられすぎた超人 唯一の弱点といえば料理が下手なことくらい まずこいつを“普通”の男と同じだと思っていたこと自体、間違いだったんだ 「あ゛ぁっ……あっ、ん、あぁあっ……!」 「はっ………はっ……………」 「ひッ………あ、あぁあ……っ、まっ、だめ…っ」 「ごめん、待てない……ッ」 ばちゅんばちゅんと強く腰を打ち付けられる こんなに他人に体を激しく揺さぶられる日が来るなんて思っていなくて、俺の頭は軽く混乱中 だがそれでもアキは止まらず、むしろピストンは速さと強さを増していくばかり だ……っ、だめぇ………………っ こんなにガンガン体揺さぶられて 太くて長いもので奥を抉られて 激しくて的確なピストンを何十発も食らわされて おれ……っ、気持ちよすぎて壊れちゃう…………っっ! 「お゛っ、あ…ッ、あっあっあっあっ…!」 「やば………っ、腰止まんねえ……っ」 「あきっ、あ、き………っ、きすっ、きすして…っ♡」 「んっ、いくらでもしてやる……ッ!」 まるで獣の交尾のようなセックス 本気で孕ませに来ているような気がして、無い子宮が下に降りてくるような感覚を感じる やっぱり行為中にキスを欲しがってしまうのは俺の癖のようで、俺はアキに両手を伸ばしてキスをせがむ するとアキはニヤリと口元を笑わせると、髪からぽたりと汗を垂らしながら俺の唇に本日何度目か分からないもったりとしたキスをする や、やばい……………っ もう、何も考えられない……………っっ 「んぅっ、ん、んンっ……っ、ぷはっ…」 「翔、もっと激しくしてい?」 「も、もっと…………っ?」 「ん、もーっと翔のこと激しく抱きてえの」 唇を解放されると、間髪入れずにアキからの問い掛け だが今までに感じたことのない中毒的な快感に襲われ、すでに脳みその8割が溶けてしまっている俺は、もはや正常な判断も出来そうにない 俺は自然と動く体に身を任せてアキの背中にぎゅっと腕を回し抱きしめた 「……い、いよ………っ、もっと、して…っ♡」 アキによって壊されたのは 体でも心でも、精神でも何でもなくて 俺の中にある “理性” だった

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