226 / 234

聞いてますか?実家ですよ?

「ゔ、んンっ、ん……ッ、ぁ、う……っ」 「っ…………はぁっ…………」 エアコンの効いた六畳間 ベッドは男2人分の体重でギシギシと軋み、空気はもったりと澱んでいる そんな恋人の部屋で行うのはのはもちろん性行為 最近翔と一悶着あってから、それ以来頻度と回数を徐々に増やして貰ってオレの心も大分穏やかになった ついでに性生活の充実のおかげか成績も少し上がった そんな可愛い恋人を、オレは今ベッドで押し潰している真っ最中 ぺたりとマットレスにうつ伏せで寝転んだ翔の丸い尻に、自身のものを突っ込んで激しく腰を振っている 「ぅ……あ、んっ、んン………っ、んッ」 「翔、かわい…………」 「んんッ、ぅ………あ゛っ、ン、んっんっ♡」 「お腹気持ちいいな?奥ごりごりすんの好きだもんな?」 翔の小さな口を塞ぐように2本の指を入れ、ズパンズパンと腰を打ち付けていく カリで前立腺を抉るように押し潰すと、翔はより一層声を甘くして悶えるように脚をばたつかせコクコクと頷く 首筋にはおとといのキスマーク そのキスマークをなぞるように余った右手を這わせると、くすぐったいのか細くくびれた腰をビクビクッと震わせている そして涙声で細く声を漏らし、何かを訴えるようにこちらを向こうと体をひねる あ、これはキスが欲しい合図だ…… 「ちゅーが欲しい?」 「んっんっ……!ぁ、う……っ、んンっ」 「んふ、翔可愛い、こっち向こっか」 「んっ……!」 オレの予想通り、翔はキスを欲していたようだ セックスの最中にキスをしたがるのは翔の癖のようなもので、オレたちが愛し合っているサインでもある それを翔から毎回必ずもらえることが嬉しくて、オレは翔の体をくるりとひっくり返し正常位の体勢をとった そして薄暗い部屋の中、タオルケットで二人分の体を覆い隠しながら腰を振り、翔の要望通りねっとりとしたディープキスを与える 薄暗い部屋、だがもうすっかり目が慣れて唇の位置も全てを把握出来るし、もしたとえ見えなかったとしても翔の体のパーツは全て把握済み きっとどんな場面でも、翔の満足の行くキスをしてあげられるくらいにはなっただろう 「んッ、んむ………ぅ、ぁ、んンっ、んっ…」 「ん………あ、中締まった……っ」 「んんっ……い、く………っ、イくっ………!」 「ん、もう少し激しくするぞ?」 少し長めのキスを与えていると、ひっくり返した翔の勃ち上がったものがピンと主張した それに少し触れると先端からはとろとろと先走りを垂らし、指で掠めるたびにピクピクと竿を震わせて感じている そろそろ絶頂が近い翔が可愛い顔で訴える オレは翔の訴えに応じ、翔が射精出来るよう腰を早めて中の翔お気に入りポイントを抉る するとその時だった 「でしょ!?だからあたしさぁ……」 「へっ…………」 「あ………」 隣の部屋から聞こえてきた声高く溌剌とした声 声の主は翔の姉でありオレの未来の義姉でもあるみさきさんのもの 様子からして、誰かと電話をしているようだ その声に、オレたち二人は絶頂が近かったにも関わらず一瞬でピタリと動きを止めた そして翔はポカンと口を開け、状況を理解していないような不思議そうな顔をする そしてそれはオレも同じ なぜならオレたちは、みさきさんがまだ風呂に入っていると思っていたからだ 廊下歩く音、したっけ……… いつ部屋に戻ったんだ? もしかして、大分前だったり……… 「う、そ………っ、となり……っ」 「ん、隣いるから静かにしような」 「んっ……………!」 「ごめんな、少し声我慢な……ッ」 「ひィッ………!?」 目の前では状況を理解した翔が瞳を潤ませ両手で口を塞いでいる 絶頂寸前だった体はまだ熱を保っているようだが、それどころではなさそうな様子 だがそんな翔の様子が、オレの加虐心を焚き付けた ごめんなと言って翔に声を抑えさせると、オレは翔の細腰を掴んでズブッと深く中を貫いた 翔の喉からは引き攣ったような声にならない微かな悲鳴が発せられ、薄っぺらい体はぎゅんっと一気に反り返る そして翔のものからはピュッと少量の精液が吹き出しまっさらな肌を汚した 「ぁ………あ゛っ…………ぁ……」 「すっげ、ここまで飛んでる」 「あ、き…………っ、おれ………ッ」 「ん、上手にイけたな?」 余韻でピクピクと震えている翔 うるうると滲ませた涙が輝き、口元には長く飛んだ自身の精液が付着している それを親指で拭ってあると、翔を褒めるようにしながらふっくらと熱を含む唇をむちゅっと奪う どんな状況であってもキスをされると受け入れてくれる翔は、まだ震える細い腕をオレの背中に回して自ら舌を絡めてくる 一瞬で理性がブッ飛ぶような攻め方をしたので、きっともう隣にお姉さんがいたことも半分忘れかけているかもしれないな だけどまだ、オレには足りない もっともっと、翔を抱かなきゃ気が済まない セックスが好きで、何が悪い オレは翔の中に入ったものを抜くことなく、その美しい顔をじっと見つめた そして汗や涙で頬にくっ付く髪を耳に掛けてやると、翔は一度大きな瞬きをして潤んだ瞳でオレを上目遣い そんな翔に、オレはもっと自身を硬くさせた 「な、翔、もっと抱かせて……?」

ともだちにシェアしよう!