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縁(エニシ)④
蘭を軽々と抱き上げた高嶺は足早に保健室を出て何処かへ向かった。
「なぁ、何処行くんだ?」
「………」
蘭の問いにも反応しない高嶺に蘭はムッとした。
「なぁってば!!何処行くんだよ?
つか降ろせよ。」
「うるせぇ、いいから黙ってろ!!」
「…………」
お姫様抱っこされて恥ずかしいから降ろして欲しいのに人を射るような顔して黙ってろと言われ何も言えなくなった。
彼の触れる肩や背中が熱を持って下半身が苦しくなる。
自分の身体なのに自分じゃないようで怖くて、目をぎゅっと瞑って耐えていると不意に降ろされた。
目を開けるとそこは広いモノトーンな部屋で自分はベッドの上だ。
「ここは……?」
「寮だ。俺の部屋。」
そして高嶺は蘭の上に覆い被さり頬を撫でながらシャツの釦を片手で器用に外していく。
「ん……」
触られた頬がジンジンする。
釦が全て外され腹に手を添えられ、それだけでイッてしまいそうだ。
その手は下へ下へと伸ばされて行きズボンの下から主張されるそれに触れた瞬間ビクンと身体が跳ねて染みを作ってしまった。
簡単にイッてしまった事に恥ずかしいのと彼にイかされた事が悔しいのと、それでももっと触れて欲しい、もっともっと奥へ欲しいと自分の浅ましい身体が嫌で泣いてしまい目を腕で覆った。
「泣くな、ただの生理現象だろ。
何も考えるな。俺に任せればいい。」
高嶺は優しい声色で蘭の目許に唇を落とした。
こんな彼知らないと戸惑いながらも蘭は欲には勝てず、高嶺に身を任せる。
器用に服を剥ぎ取られ全裸になった蘭は羞恥心よりも目の前に露になった彫刻のように美しいシックスパックの上半身に息を飲んだ。
見とれている間にも高嶺は蘭の後孔に指を這わせた。
「あっ………」
「はっ、すげっ……濡れてる………」
Ω独特の分泌液で既にローションなど必要ないくらい濡れており高嶺は遠慮無く指を挿入れる。
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