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息子さんを下さい④
一通り質問し終わった両親は一緒にご飯でもどうかと聞いてきたので希一と相談、ご馳走になることにした。
キッチンでは早速希一と朔が準備をし始めた。
その間碧と秀一は二人話し始めた。
「ところで碧君、その後ご両親との関係は?」
あのプロポーズした日、碧は母であるリアから絶縁宣言された。
「……まだ、母とは連絡は取っていません。
父とは電話で話して希一との結婚については、温厚…と言うかいざこざが嫌いな人ですから特に反対はされなかったんですが、
ただ、母の機嫌が凄く悪くて困ったと……」
「そうか……
まぁ、時間が掛かるだろう。
だが、リアさんも君を大切に想っている。
同じ人の親としてそれは分かる。
だから、縁を切らないでほしい。」
ずっと碧の為と頑張ってきた事を無下にされた事で怒っているのだろうが、いつかきっと碧の気持ちを理解し和解出来ると秀一は言う。
「そう、ですね。
また、連絡してみます。」
二人で話している内に希一と朔の手作り料理が運ばれてきて皆で仲良く食事を楽しんだ。
希一の両親への挨拶と言うことでとても緊張した碧だったが、二人とも温かく迎え入れてくれてほっとしたのと同時に希一を絶対に幸せにしなければと誓った。
そしてこんな家庭を築きたいと強く思ったのだった。
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