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確執②

久々に会った息子、碧はなんだか大きくなっていた。 身長が伸びたと言うことではないが、自信に満ち溢れるような顔つきになった気がする。 家の中に通されるとそこには碧の妻、希一と雫と希一の従者の陽介が待っていた。 「雫じゃないか。 お前も久しぶりだな。」 「お久しぶりでございます旦那様。」 そして陽介とも軽く挨拶を交わし、希一の方へ顔を向ける。 「こんにちは、希一です。 お会いできて光栄です。 今日はお越しいただきありがとうございます。」 丁寧にそう挨拶された。 「すまんね、まだまだ大変な時に。 あんまり長居はしないから無理しないで休んでていいよ。」 「いえそんな……お気遣いありがとうございます。」 初めて話をするが、品がありとてもいい子だと言う印象を持った。 Ωと言えど、九条家の人間としてきちんと育てられているんだなと感じた。 そしてリビングの奥の方に見えた二つのベビーベッド。 じっと見つめていると碧がこっちへどうぞと案内してくれた。 そっと覗いてみると、そっくりな双子がぐっすりと眠っていた。 「ははっ、可愛いね~。」 孫と言うものは可愛い。 やはりリアも連れてくれば良かったなんて思った。 こんなにも可愛いのに。 「あの、抱っこしますか?」 希一が広実にそう聞いてきたが断った。 「折角寝てるんだ。 起こしては可哀想だ。 でも、写真は撮らせてもらおうかな。」 「はい、勿論。」 起こさないようにスマホを取り出し、色んな角度から沢山写真を撮った。 写真を撮ってる間に雫と陽介が紅茶を淹れてくれたので頂くことにした。

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