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春川と琥太郎が寄りを戻して数ヶ月後、春川が死んだと、連絡が来た。
覚悟してなかったわけじゃない。…けど、いざその時が来ると、こんなにも……。
「…なに寝てんの、お前。」
『あ、来てたんだ、おはよ〜。』
「…早く起きろよ。」
『ねえ、プリン食いてえから作ってー。』
「…なぁ、今日は何が食いたい?」
『うめぇ!食欲なくても、これは食えるわ!』
「言えよ、なんでも作ってやるからさぁ…。」
『…ありがとな、千都世!』
「………っ、感謝してんなら、起きろよ、馬鹿野郎…っ!」
ベッドの上で、目を瞑ったまま動かない春川。
二、三日前まで、元気に俺と話をしてたのに…、なんでお前、こんなに冷たいんだよ。
「俺のことも…、置いていきやがって…っ!」
走馬灯のように、春川との思い出が蘇る。
笑った顔、怒った顔、落ち込んだ顔、泣いた顔、そして…幸せそうに微笑む顔…出会って数年、色んな顔をお前の隣で見てきた。
大好きだった、大切だった…、だからこそ誰よりも幸せになって、生きていてほしかった。
…また、俺の名前を呼んでほしかった。
「……っくそ……ッ!」
いつまでも女々しい事を思いたくなくて、涙を拭いて、これ以上零れないように上を向いた。
お前のために流す涙なんか、今日だけで十分だろ……。お前に、笑われたくないからな。
…なぁ、春川。俺、お前といれてさぁ、本当に幸せだったよ。
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