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「よ…っと…。」 とりあえず、酔い潰れた琥太郎を家に連れて来て、ベッドで寝かす。シワにならないよう、スーツを脱がし、ハンガーに掛けた。 「こたろー、着替えれるかー?」 「ん…、ぅんん…っ、」 ペチペチと優しく頬を叩くも、顔を歪ませるだけで起きる気配はない。仕方ないなと思いながら、ネクタイを緩めてボタンを外す。 「これは不可抗力これは不可抗力これは不可抗力不可抗力これは…。」 「ぅ〜ん、うるさい…。」 「うっ。」 ブツブツ呟いてたのがそんなにうるさかったのか、琥太郎の手が俺の口元に伸びてきて、そのまま摘まんできた。俺は口を3にしながらも手を動かす。 「ほあお〜、ひあえるほ〜。(こたろー、着替えるぞー)」 「んー…、」 声をかけると、琥太郎の手がスッと離れた。 でもまだ意識は覚醒してなく、ゴロンと寝返りを打つ。 「ほら起きて、バンザイして。」 「うむむ……、ふぁあ…っ、」 上半身を起こしてやると、あくびをしながら両手を上にあげてくれた。寝ぼけてて素直な琥太郎に、不覚にも俺のハートはキュンキュンしまくっている。 そして俺のスウェットを着せてやると、ボスンと再び横になって寝息を立てた。 「はぁ〜、今日は生殺しかぁ…。」 やれやれ、と溜め息を零しながら、俺も寝支度を整えて琥太郎の横で眠りについた。

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