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第310話

お兄さんの秘密 65 (杏果 ) ヌーデイスト レストランというとんでもない価値観の解放に出会って何日後かの朝の新聞に 相澤氏が全てを本日語る!というスクープが載った。 そして、テレビでは昼前から、 相澤京司氏が記者会見を今日の午後開く。 とのニュース速報が全局で流されてる。 一連の事件に訴追は行われず、末端だと言われる関係者が数人捕まり、数人の偉い人が左遷になった。このことを疑問に思う人も多いと記者は伝えている。 その事に対してどう相澤氏が答えるのだろうか?と 締めくくられた相澤氏自宅前からの速報。 あの時サンドラさんが言った、 全てを捨てる、ってどうするんだろう……相澤さんがどうするのか? それがとても心配だな。 だって、それを待っているかもしれない人がいるから…… そろそろお風呂に入って出る用意しなきゃと思っていたら、 王国から電話がかかってきた。 「 聞いた?」 「 うん、今速報ニュース見てる 恍紀さんは?」 「 兄貴は黙ってニュース睨んでたよ。その後は店手伝いに出たからわかんない 」 「 辛いよね、きっと。こんな時に好きな人のそばにいられないのって辛いと思う 」 「 杏果、俺の辛い時一緒にいてくれる?」 「 もちろん!もちろんだよ 」 「 じゃあ、今日バイト終わったらずっと一緒にいような、暫く俺の部屋に泊まってよ 」 「 え? それは、でも、お父さんとかお母さんとか、お、お母さんとか……」 「 大丈夫、親父は最近耳が遠いし、おふくろは兄貴が店に戻ったらまた遊びに出かけたよ 」 「 えーーー!」 王国のお母さん、すごい…… こんな大事件の最中、通常運転なんだ。 会見は午後三時から。 僕がちょうどバイトにお店に入る時間だ。 今日は三時からラストまで、それに泊まりだし着替えも持たなくっちゃならない。 やっぱり恋人の部屋に泊まるって僕は物凄く期待してる。 エッチな下着も沢山持ってるから、こんな時にしか履けないしね。 広げて眺めながら選んでいると、 あぁ、王国のあそこの堅さが……急に王国のあの猛ったそれが僕の頭をいっぱいにする。 着替えの用意をしたら急いでお風呂に入らなきゃもう間に合わないと思いながら、 お尻の奥から上がってくる衝動を押さえて僕はずるずるとその場に座り込んだ。

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