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第323話

お兄さんの秘密 78 ( 杏果 ) 恍紀さんを乗せた車を見送った後、和也さんも帰って行き、僕ら二人になった… 王国の眦と頰はまだ薄っすらと濡れているのが街灯の明かりでわかる。 このままじゃ別れられない。 「 王国送って、それで僕のうちに泊まって 」 「 そうだな、今晩はお前と離れらんないよ 」 王国は僕の肩を抱いて歩き出す。 もう、通りすがりの人の目も気にならなかった。 あんなにしっかりとした恍紀さんの決意を見せられたら、二人ならなんでも超えていけると思った。 終電で家まで帰ってくると、家の明かりは全くついていない。 ヒロシさんも姉貴もよっぴきなのにと、家の鍵を開ける。 ガランとした家の中には人の気配はしなかった。 「 お父さんとお姉さんは留守?」 「 多分 」 と言って携帯を取り出すと、ラインが何通か入ってる。 流星の遊んで波状攻撃ラインと何通かの友達のは置いといて、 家族のラインを見ると "今夜は帰らないの"後 よろしくなの〜んの遥ちゃんのスタンプは姉貴 おつかれさんの凌而さんのスタンプは姉貴から教わったヒロシさんのスタンプ 二人でハモるように帰らないの後にスタンプがそれぞれ押されてた。 覗き込んでいた王国もそのスタンプに思わず破顔する。 「 すんごい、家族でこのスタンプ回ってるんだ 」 「 うん、姉貴と僕はこの小説のファンだし、なかなか一緒に居られない僕たちの癒しなんだよ、このスタンプ 」 良かった、何日かぶりの王国の笑顔。 ただいま、お帰りと交わすように自然にハグして自然にくちづけた。 そのまま二階のぼくの部屋に上がる。 「 お風呂は?」 と聞くと ちょっと迷った王国だったけど 一緒に入ろうって言ってくれた。 浴槽にお湯を張る間も、離れられない。 お互いの服を脱がしあいながら4本の手と足は露わになった肌を探して絡み合う。 「 蛇みたい……」 「 バカ、俺の鎌首はもう反り返ってるよ」 知ってるよ、さっきから塗りつけられる先走りが僕のお腹をぬるぬるに熔かしてる。 赤黒くなってるそれを僕のに押し付けて腰を振る王国。 欲しがってくれるのが嬉しくて、王国鼻の先をカプリと軽く噛んだ。 シャワーを開放した湯気の中でじっとお互いの熱を感じ合う。背中からお尻までソープを泡立てて、滑る指が背筋からお尻の割れ目まで届くと、一気に盛ったものから離れて吹き出すように精液が流れた。 耳の中を探っていた舌が言葉を使う。 「 早いな。そんなに欲しかった?」 頷く代わりにまだ猛って天をついてる熱い竿を扱くと 王国も呻きながら吐精した。 長く続く溢れたものを指にたくって、唇に運び 「 おあいこ 」 と告げながらたっぷりと含んだ唾液を絡めて白い花をしゃぶる。 湯気の下でじゃれ合う時間、泡だらけになりながら興奮する肉体に、僕らは没頭した。 この時だけは全てを忘れて……

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