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第7話
強姦致傷容疑7
「三枝君潰しちゃったの〜〜」
「安藤くん、ひどいな〜」
とか女の子たちに言われて
チョット気になった事聞いてみた。
「あのさ、三枝って、地味っぽいし、特に目立った事もしないのになんでそんなに人気あるの?」
「え?三枝君の人気
知らないんだ、男にはわかんないのね、」
「三枝君って
可愛い手芸男子なの、
女の子が喜ぶミサンガとか小物とかすっごく上手なんだよ〜」
「リクエストで袋物とかバックとか、作ってくれるし
ビーズ系でデコったアクセとかも器用なんだよね」
知らなかった、俺の全く知らない世界だ。
新しい三枝情報にやや混乱しながら
俺は三枝を抱えて店を後にした。
うーんこんだけ熟睡してると、どっか近場に連れ込むっても男だしね〜
ホントは俺の家まで連れてくつもりだったんだけど、
吉祥寺で呑んだ手前
寝こけてる男を連れて渋谷まではキツイな…
すこし起こしてみるか、
「おーい三枝~
大丈夫?
水飲む?」
と優しく譲ってやると
うーんとかうとか言いながら
うっすらと眼をしばしばさせてる。
すこし俯いた頭越しに
「よく寝てたね、
気持ち悪くない?
水飲む?」
ともう一回尋ねると
フット顔を見上げてこちらを見て、見る間に顔が緊張して来た。
可愛い
それでも身体は俺に預けたまま、
手は動いたらしくて、両手で口を塞ぐその動きも本当に可愛い。
男をこんなに可愛いって、俺も変態の仲間入りか〜
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