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第8話

強姦致傷容疑8 「でさ、家どこ?」 「い、い、いえ… ここは、ここっ?どこ?」 「その先僕は誰?とか言いそうな感じだな」 「ここは吉祥寺で、飲み会で きみ はつぶれたの、俺がどこに連れてったら良いか今路上で困ってるところです。」 そう言うと、慌て身体を離そうとする三枝は、 かえってよろけて俺に抱きつく始末。 ホントこいつ笑えるわ。 薄笑いしてる俺に 「ぼ、僕の家、は、この近くです。」 「この近く?この近くって、歩けるの?ここから」 「自転車で3分くらいだけど、歩けます…」 「ん、じゃ送ってくよ。 まだフラフラしてるから」 ギョッとした三枝は それでも迷惑かけたという意識があるのか、 大人しく、 「そ、それじゃ、…送って頂いた、あかつきには、お茶でも呑んで」とか 何とかゴニョゴニョ言いながら 今いる場所を確かめ始めた。 まだちょっとふらつく三枝を片手で支えながら家までの道を歩く。 お互いがお互いのことを知らないせいか特別言葉もないけど、俺の方は三枝の何やら考えてるのか、クルクル変わる百面相を、楽しんでいた。 「ここです。」 薄ぼんやりとした街灯の明かりの中に ちょっと良い感じの風情のアプローチ。そしてその先には、粋な感じの背の高い玄関ドア。

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