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第10話
強姦致傷容疑10
何の言葉が一気に三枝を緊張させたのか
三枝の顔色が瞬く間に青白くなり
目を見開いて固まってしまう。
おい、って、手造りって聞いて
ち、違う、違う、
僕は、僕じゃないから
なにを慌ててるんだろう?
ふーん、じゃあ造ったの、さっきお父さんの言ってたお姉さん?
響子さんだっけ、
そういや、俺の姉貴も響子って言うんだよな
そ、そうなの…
何か助かったように、姉貴の名前にホッとしたような仕草で
急に
お姉さん幾つなの?
安藤、仲良い?
また誤魔化すように聞いて来る。
ははん、手芸が得意ってのは知られたくないんだな、特に、お、と、こ、には、
面白い、面白いよ三枝〜
お茶を出してくれるというので、三枝の部屋は?入れてよ、見てみたい
と言うと、又固まってしまった。
一連のやりとりですっかり酔いも覚めたように見えた三枝。
これじゃ、送り狼にもなれないと判断した俺は
興味の矛先を三枝の隠してる事に向けた。絶対に部屋には何かしら秘密がありそう、絶対に入ってやるしw
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