12 / 325
第12話
強姦致傷容疑 12
思わず何にもない部屋に驚きかかった俺は、
なんかおかしいと直ぐ気がついた。
部屋の匂いが違うんだよなぁ
三枝の匂いと違う、流石飲食店の、息子で、鼻の良い俺は、この部屋はなんかおかしいと鼻で気がついた。
ちょっと座ってて と言い残し
三枝がお茶を、持って上がってきた。
へー本当にちゃんとポットと茶葉でお茶を入れてきたんだ。
又、違う三枝を見つけた。
飽きないな〜
慣れた手つきで紅茶を淹れる三枝、その細く長い指先に気づいた俺は、
カップを俺の目の前に置いたその指を、思わず掴んで口元へ寄せて、その指の匂いを嗅いでみた。
ほんのりとミルクの香り、クリーマーポットにミルクを移す時に指にこぼしでもしたのだろうか…
綺麗に揃えられたピンクの爪の先を
少し軽く齧ってみた。
甘い、甘い、
様子がおかしいと三枝を見やったら、
石像のようにカチカチに固まってた。
笑った、今日は何度目だ?固まったの
本当に可愛い
思わず、唇にも軽〜くキッスしてた。
予想通り、気絶したw
ともだちにシェアしよう!