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第21話

まな板の上のお人形さん その3 脱毛したい箇所を図を見ながら聞き出して紅くなった顔が、 漸く元の顔色に戻る頃、 「あの、痛いんでしょうか? その、、毛を抜くときは」 「そうですね、毛を抜くといっても、毛抜きでえいやっと抜くわけではなく、レーザーやら機械で抜くなどお客様に合わせて、何種類かの施術を合わせて、なるべくストレスや痛みのないように配慮して脱毛していきます。」 男にしておくには勿体無い様な、彼の透き通る様な肌や長い睫毛や大きな瞳に見ほれ、 髭なんか生えそうもないな〜スネ毛もないんだろうな〜などと思いながら、更に説明を熱く進める俺。 「全く痛みがないとは言いませんが、かなり、皆様からのレビューにも、気にならなかった、安心した、とご好評いただいております。」 可愛らしくコクコクと頷きながら聞いている彼に、 もしよろしければお名前とご連絡先をと言うと、 ハッとしたように 「すみません!こんなに時間を取らせているのに、名前を言わないで」 こちらがすっと出した受付票に焦ったよう、名前と連絡先を書いてくれた。 三枝、杏果ちゃん? 男にしては可愛らしい名前だね。 しっかりと連絡先のスマフォまで書いてくれた彼に 「三枝 きょうか?さんですか?、どういたしましょう? 少し施術するお部屋の見学とかされますか?」 と聞くと またもやコクコクと頷いて、 「はい、お願いできたら」 「そうですね、それではこちらへ」 と、1番奥の部屋に案内した。

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