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第22話
まな板の上のお人形さん その4
施術ルームのベッドとか、機械とか興味深そうに見ていた三枝君に
「どうですか?」
と尋ねると
「思ったより普通の部屋なんですね…
優しそうな色で落ち着きます」
「それは良かったです。やはり暗い色を使いますと気分も下がることがあるので、なるべく明るく自然な色合いを心がけているんですよ」
と伝えると、
「じゃあ、僕、この部屋で良いです」
「え?」
「この部屋でお願いします。」
「御予約されるということですか?」
「え?今日するんじゃないんですか?
」
「え?今日なさるんですか?」
あまりの展開の早さに驚くと
「……気が変わらないうちに、今日しないと、もう来る勇気が…」
なるほど、そう言うことか、
それでは逃す必要もなし
「わかりました。すぐ用意しますので、暫くこちらでお待ちください。」
と、肩を軽く抱き寄せて、そばのソファに座らせた。強張る背中に
うん?緊張してる?
「気持ちを楽にして、」
と、少し俯いている顔を覗き込むと、
頰を染め上げて、又コクコク頷く三枝君。
本当に可愛いな〜〜何想像しちゃってるのかねw
俺はプロだが、可愛い男子のビキニラインをこれからやると思うと、
どっかいけない気持ちがワクワクして来る。内緒だけどね〜
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